第56話 セリシーヌは新たな任務!(4)
「魔力異常はこの先だ! 観測班が消えた地点でもある」
セリシーヌは剣を握りしめた。
「わたくし、行きますわ! 影の戦場で学んだことを活かします」
オルフェンは頷いた。
「慎重に進め……。魔力の乱れは、君の肥大化魔力にも影響する」
セリシーヌは深呼吸した。
(……わたくしの魔力が乱れたら、暴走する可能性がある……。でも──オルフェンさまが導いてくださるなら、制御できますわ)
【魔力異常の中心へ】
山岳の奥へ進むと──地面が黒く焦げ、岩が砕け散っていた。
セリシーヌは周りを見渡す。
「……ここで戦闘があったのですわね」
オルフェンもセリシーヌに続くように、周りを見渡す。
「観測班が戦った痕跡だ……。だが──敵の姿がない」
その瞬間──
霧の中から人影が現れた。
《ザッ……》
セリシーヌは剣を構えた。
「……誰ですの?」
霧の中から現れたのは──黒い外套をまとった男たち。
【他国魔導兵】
【魔力異常を引き起こす装置を所持】
【王都への侵攻準備の可能性】
男たちは冷たい声で言った。
「魔道庁の者か! ここは我々の《《実験場》》だ! 立ち去れ」
セリシーヌは胸を張った。
「悪役令嬢として──他国の陰謀を見逃すわけにはいきませんわ」
オルフェンは黒曜の瞳を細めた。
「セリシーヌ嬢! 戦闘になる! 魔力を乱されるな」
セリシーヌは剣を構えた。
「もちろんですわ」
◇◇◇




