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第50話 忠犬二匹、極秘任務に同行しようとして魔道庁に二度怒られる(1)
魔道庁長官から極秘任務を言い渡されたその帰り道──セリシーヌは、オルフェンと並んで静かな地下訓練区画を歩いていた。
薄明かりの灯る廊下は、魔道庁特有の冷たい空気を孕んでいる。
その静寂を破るように──
《ガンッ!!》
《ガン、ガンッ!!》
扉が激しく揺れた。
セリシーヌはそっと眉をひそめる。
(……来ましたわね。ええ、絶対に来ると思っていましたもの……)
隣で歩くオルフェンは、黒曜石のような瞳を半ば閉じ、深く息を吐いた。
「……忠犬二匹だ」
扉が勢いよく開く。
「セリシーヌさまぁああああっ!!」
「極秘任務に行くって聞きました! 僕たちも同行します!!」
ガルディオとルファードが、まるで主を探す子犬のように飛び込んできた。
セリシーヌは思わず声を上げた。
「来ないでくださいませぇえええっ!!」




