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第49話 魔道庁・新たな極秘任務
忠犬騒動が収束したころ──魔道庁長官が訓練区画へ現れた。
「セリシーヌ嬢……。初任務の成功を受けて──新たな極秘任務を任せたい」
セリシーヌは背筋を伸ばした。
「……極秘任務、ですの?」
長官は重々しく頷いた。
「王都北方の山岳地帯で、《《魔力異常》》が発生している! 魔力が暴走し、地形が変動しているという報告だ!」
オルフェンは眉をひそめた。
「魔力異常……。自然発生ではない可能性が高い」
長官は続けた。
「他国の魔導兵が関与している可能性がある! 魔道庁としては、極秘に調査しなければならない!」
セリシーヌは剣を握りしめた。
「わたくし、行きますわ! 影の戦場でも、他国の陰謀でも──悪役令嬢として、美しく対処してみせますわ!」
長官は、セリシーヌのいつもの癖……【悪役令嬢】の言葉を聞き、目を丸くするが、直ぐに平常心へと戻り、静かに頷いた。
「期待している……。セリシーヌ嬢──魔道庁の未来の戦力よ……」
オルフェンは黒曜の瞳を細めた。
「次の任務は危険だ! だが──君なら戦える!」
セリシーヌは胸を張った。
「もちろんですわ」
◇◇◇




