第47話 忠犬二匹の潜入騒動
扉の向こうでは──ガルディオとルファードが必死に扉を叩いていた。
「セリシーヌさまぁあああっ!! 初任務に行ったって聞いて……!!」
「僕たちも行きたかったんです!! 影の戦場で守りたかったんです!!」
セリシーヌは頭を抱えた。
(……あのひとたちは、どうして毎回こうなのかしら……)
オルフェンは静かに手をかざした。
「《《黒曜封印陣・展開》》」
扉の前に黒い魔法陣が広がり、忠犬二匹はその場で固まった。
「うわぁあああああああああっ!!」
「足が……動かない!!」
魔道庁職員が駆けつけた。
「また君たちか!! 魔道庁への接近は禁止されているはずだ!!」
ガルディオは涙目で叫ぶ。
「セリシーヌさまが危険な任務に行ったから……!!」
ルファードも叫ぶ。
「僕たち、心配で……!!」
職員は冷たい声で言った。
「心配で侵入する者など聞いたことがない!! 魔道庁は王宮の影だぞ!!」
忠犬二匹は震えた。
「「ごめんなさいぃいいいいいいっ!!」」
セリシーヌはため息をついた。
「あなたたち……本当にもう来ないでくださいませ……。わたくしの仮入隊が取り消されますわ」
忠犬二匹は涙目で叫んだ。
「「はいぃぃぃ!!」」
完全なるざまぁであった。
◇◇◇




