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ぽっちゃり令嬢は美男子を逆指名する〜前世でデブと罵られた私、美の基準がバグった異世界で無自覚に男たちを狂わせる悪役令嬢になりました〜  作者: かず斉入道
第1章 悪役令嬢に転生出来ましたわ!

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第45.5話 心で感じる筋肉とは何か? 王子、哲学に手を出してさらに迷走する編(3)

 ◆侍医が医学哲学を持ってくる



 侍医リュミエールが駆け込んできた。


「殿下!! 医学的にも哲学が必要です!!」


 彼は本を差し出した。


【医学的筋肉哲学──筋肉は心で感じると健康に悪い】


 僕は叫んだ。


「心で感じると健康に悪いのぉおおおっ!?」


 侍医は涙目で叫んだ。


「殿下の条件は医学的に矛盾しているんです!!」



 ◆王子、哲学に飲まれる



 アルフレッドは三冊の本を前に震えた。


「筋肉の哲学……軍事哲学……医学哲学……」


「僕は……どれを信じればいいんだ……?」


 執事長は静かに言った。


「殿下……哲学とは、答えのない問いでございます」


 侍女(親衛隊)たちは叫んだ。


「殿下!! 答えがない方向性は危険!!」


 近衛隊長は叫んだ。


「殿下!! 答えがない筋肉は戦場で死にます!!」


 侍医は叫んだ。


「殿下!! 答えがない筋肉は健康に悪いです!!」


 アルフレッドは叫んだ。


「答えがない筋肉って何ぃいいいっ!!」


 彼が迷走をしていると。


 庭園の奥から、セリシーヌ嬢が優雅に歩いてきた。


 金糸の髪が朝日に輝き、宝石の瞳が僕を射抜く。


「殿下……。また何をしていらっしゃるの?」


 アルフレッドは涙目で叫んだ。


「セリシーヌ嬢ぅうううっ!! 僕は……心で感じる筋肉を……哲学で……!」


 セリシーヌ嬢は、ふっと微笑んだ。


「殿下。筋肉は哲学ではありませんわ」


 アルフレッドは固まった。


「えっ……?」


 セリシーヌ嬢は優雅に言った。


「筋肉とは……《わたくしの隣で堂々と立つための飾り》ですわ」


 アルフレッドは叫んだ。


「飾りぃいいいっ!!」


 侍女(親衛隊)たちは叫んだ。


「殿下!! 方向性がまた変わった!!」


 近衛隊長は叫んだ。


「殿下!! 軍事的に飾りは危険!!」


 侍医は叫んだ。


「殿下!! 飾りの筋肉は健康に悪いです!!」


 執事長は静かに言った。


「殿下……飾りとは……哲学です」


 アルフレッドは叫んだ。


「飾りが哲学って何ぃいいいっ!!」


 彼は天を仰いだ。


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