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ぽっちゃり令嬢は美男子を逆指名する〜前世でデブと罵られた私、美の基準がバグった異世界で無自覚に男たちを狂わせる悪役令嬢になりました〜  作者: かず斉入道
第1章 悪役令嬢に転生出来ましたわ!

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第42話 王都外縁・影の戦場からの帰還

 魔喰い獣討伐を終え、転移陣が光る。


 セリシーヌとオルフェンは魔道庁の地下へ戻った。


 訓練区画の空気は静かで、影の戦場の緊張感がまだ体に残っている。


 セリシーヌは剣を収めながら息を整えた。


(……初任務、成功しましたわね……。わたくしの魔力も、刃も、暴走しなかった……)


 オルフェンは横で淡々と記録を取っていた。


「セリシーヌ嬢……。魔力の刃の安定度、戦闘中の魔力消費量……。どれも訓練時より向上している」


 セリシーヌは胸を張った。


「わたくし、影の戦場でも美しく戦えましたわ」


 オルフェンは静かに頷いた。


「美しさより、君の魔力が《《成長している》》ことが重要だ」


 セリシーヌは目を丸くした。


「成長……?」


「魔喰い獣との戦闘で、魔力の流れが以前より滑らかになった……。肥大化している魔力が、少しずつ“形”を持ち始めている」


 セリシーヌは自分の手を見つめた。


(……魔力が成長している……。わたくしの体質の《《ふくよかさ》》が魔力にも影響しているのかしら?)


 オルフェンは続けた。


「君の魔力は、放置すれば暴走する危険がある……。だが──正しく導けば、魔道庁の戦力になる」


 セリシーヌは静かに頷いた。


「導いてくださいませ……。わたくし、もっと強くなりたいのです」


 オルフェンは黒曜の瞳を細めた。


「……それが君の意志なら、私は指導者として支える」


 その言葉は、師としての確かな距離感を保ちながらも、

 セリシーヌの成長を認める重みがあった。



 ◇◇◇


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