表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぽっちゃり令嬢は美男子を逆指名する〜前世でデブと罵られた私、美の基準がバグった異世界で無自覚に男たちを狂わせる悪役令嬢になりました〜  作者: かず斉入道
第1章 悪役令嬢に転生出来ましたわ!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

58/119

第41.5話 第一王子は“ほどほどの筋肉”を求めてまた方向性を間違え、王宮スタッフ総出で止められる(3)

 アルフレッドは崩れ落ちた。


「セリシーヌ嬢ぅうううっ!! ほどほどが曖昧すぎるぅうううっ!!」



 地面に崩れ落ちる、アルフレッド……ポタポタと涙を落とし、地面を濡らしている。


 そこへセリシーヌ嬢が登場──


 そう──庭園の奥から、セリシーヌ嬢が優雅に歩いてきた。


 金糸の髪が風に揺れ、宝石の瞳がアルフレッドを射抜く。


「殿下……何をしていらっしゃるの?」


 アルフレッドは涙目で叫んだ。


「セリシーヌ嬢ぅうううっ!! 僕は……ほどほどの筋肉を……!」


 セリシーヌ嬢は、ふっと微笑んだ。


「殿下。ほどほどの筋肉とは……」


 僕は息を飲んだ。


「……《《わたくしの隣で最も美しく見える筋肉》》のことですわ」


 アルフレッドは叫んだ。


「それが一番わからないぃいいいっ!!」


 侍女(親衛隊)たちは泣き叫んだ。


「殿下!! 方向性がまた迷子!!」


 近衛隊長は叫んだ。


「殿下!! その定義は軍事的に不明!!」


 侍医は叫んだ。


「殿下!! 医療的に計測不能!!」


 執事長は静かに言った。


「殿下……それは哲学です」


 アルフレッドは再度、崩れ落ちた。


「セリシーヌ嬢ぅうううっ!! 僕の筋肉が哲学になったぁあああっ!!」


 セリシーヌ嬢は優雅に微笑んだ。


「殿下。あなたはあなたらしく……わたくしの隣で堂々と立っていればよいのですわ」


 僕は涙を流した。


「セリシーヌ嬢……!!」


 侍女たちは泣き叫んだ。


「殿下!! 方向性がまた曖昧!!」


 近衛隊長は叫んだ。


「殿下!! 結局どうすればいいんですか!!」


 侍医は叫んだ。


「殿下!! 医療的に答えが出ません!!」


 執事長は静かに言った。


「殿下……ほどほどとは……心で感じるものです」


 アルフレッドは叫んだ。


「心で感じる筋肉って何ぃいいいっ!!」


 こうして王子はまた方向性を見失う。


 セリシーヌ嬢は優雅に説く。


「殿下。あなたは……わたくしの隣で美しくあればよいのですわ」


 アルフレッドは胸を押さえた。


「セリシーヌ嬢……!! 僕は……あなたのために……心で感じる筋肉を……!」


 侍女(親衛隊)たちは叫んだ。


「殿下!! 絶対にまた方向性を間違える!!」


 近衛隊長は叫んだ。


「殿下!! 心で筋肉は作れません!!」


 侍医は叫んだ。


「殿下!! 心で筋肉を感じると医療崩壊します!!」


 執事長は静かに言った。


「殿下……がんばってくださいませ」


 アルフレッドは拳を握った。


「僕は……やる!! セリシーヌ嬢のために!!」


 こうしてアルフレッドは、《《心で感じる筋肉》》という新たな方向性を掲げ、また迷子になりながら訓練へ進むのであった。




 ◇◇◇


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ