第36話 王子が出禁を破って再侵入! 三日間牢屋入り&筋肉と肩幅が小さくなる!(1)
筋肉王子アルフレッドは、魔道庁から《《出禁》》を言い渡された。
だが──
彼は泣きながら拳を握っていた。
「セリシーヌ嬢が……影の戦場に立つのに……。婚約者の僕が何もできないなんて……!! そんなの……嫌だぁぁぁ!!」
忠犬二匹は彼を必死に止めた。
「王子! 本当にやめてください!!」
「次は拘束されます!!」
しかし──
王子は涙目で叫んだ。
「僕は……セリシーヌ嬢のためなら……。出禁なんて……破る!!」
忠犬二匹は絶叫した。
「「破るなぁぁぁ!!!」」
その後王子、再び排水路へ……
そして王子は再び排水路へ向かい──また飛び込んだ。
《ドボォオオオン!!》
忠犬二匹は頭を抱えた。
「また壊れる!!」
「また排水路が二度目の悲鳴を上げる!!」
排水路は、前回の破壊でボロボロになっていた。
そこへ筋肉王子が再突入したことで──
《ミシミシミシ……。バキィイイイン!!》
排水路は完全崩壊した。
忠犬二匹は叫んだ。
「終わったぁあああっ!」
「魔道庁が本気で怒るやつだよ!」
地下訓練区画──再び壁が崩壊……
そう訓練区画の壁が、また揺れた。
《ドンッ!! ドガァアアアン!!》
セリシーヌは叫んだ。
「また来ましたわね!!」
オルフェンは完全に呆れた。
「……王子は学習しないのか?」
「彼はけっこう自己中ですわ」
「そうかか……」
「はい……」
水流と魔力残滓が流れ込み──
その中から、筋肉王子が飛び出した。
「セリシーヌ嬢ぅうううっ!! 僕は……あなたのためなら……出禁でも来ます!!」
セリシーヌは叫んだ。
「来ないでくださいませぇえええっ! 訓練のじゃまでしわぁあああっ!」
オルフェンは黒曜の瞳を細めた。
「……これはもう、魔道庁では処理できない。王族の問題だ」
オルフェン副長官が怒るから、魔道庁はとうとう本気で怒る!
魔道庁長官も訓練区画に駆け込んだ!!
「排水路が……完全崩壊……!? 王子が二度目の侵入……!? これは……魔道庁史上最大の規律違反だ!!」
職員たちも叫んだ。
「王族でも許されない!!」
「魔道庁の構造が破壊された!!」
「修繕費が……!!」
セリシーヌは青ざめた。
(……わたくしの仮入隊……。今度こそ、本当に終わりますわね……)
オルフェンは静かに言った。
「……国王に報告する」
王子は固まった。
「こ、国王……父上に……?」
忠犬二匹は震えた。
「終わった……」
「王子の人生が終わった……」
二人……。いや、三人がブルブルと身体を震わせても、国王は激怒する!!
そう魔道庁長官は王宮へ向かい──国王にすべてを報告した。
国王は激怒した。
「アルフレッド!! 魔道庁に二度も無断侵入!? 排水路破壊!? 訓練区画の壁まで壊しただと!?」




