表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぽっちゃり令嬢は美男子を逆指名する〜前世でデブと罵られた私、美の基準がバグった異世界で無自覚に男たちを狂わせる悪役令嬢になりました〜  作者: かず斉入道
第1章 悪役令嬢に転生出来ましたわ!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

36/120

第25話 オルフェンとの魔力制御訓練、始まりますわ(2)

 セリシーヌは胸を張った。


「わたくし、《《悪役令嬢》》ですもの。王宮の影くらい、優雅に守ってみせますわ」


 オルフェンは、13歳の少女の冗談めいた戯言を聞き、わずかに口元を緩めた。


「……君は本当に、悪役令嬢になりたいのか?」


「もちろんですわ」


「そうか」


「はい、ですわ」


「まあ、がんばりなさい」


 オルフェンは、『この娘は、会話をしていても面白い娘だな』と、《《この日》》から、セリシーヌ嬢への好感度が、日本の恋愛ゲームのようにピロリン! と心臓が鳴り、上がるのだった。



 ◇◇◇



 オルフェンの指示の下──セリシーヌ嬢の訓練が開始される!


 《《魔力の流量を半分に》》


 オルフェンはセリシーヌの背後に立ち、彼女の剣を持つ手にそっと触れた。


(……近いですわね?)


 セリシーヌが思っても、黒曜の瞳が剣を見つめている。


「魔力を半分に絞れ! 君の魔力は多すぎる! まずは《《細く流す》》感覚を覚えろ」


 セリシーヌは深呼吸した。


「……ふぅ……」


 魔力が剣に流れ──剣先が淡く光る。


 オルフェンは首を振った。


「まだ多い! 君は普段、魔力を《《押し流して》》いる。

 それでは暴走する」


「押し流すのが悪いのですか?」


「悪い! 魔力は押すものではなく──《《通す》》ものだ」


 セリシーヌは、彼女の師となるオルフェンの言葉を聞き、目を丸くした。


(……押すのではなく、通す……? (わたくし)、今までずっと押していましたわね……。もしかして、それが理由で、剣が俺ていたのかしら?)


 オルフェンはセリシーヌの手を包み込むようにして、魔力の流れを調整した。


「ほら! こうだ……。魔力を細く、静かに……通す……」


 セリシーヌの剣先が、柔らかく光った。


「……あら。軽いですわ」


「それが本来の魔力の流れだ……。君は魔力が多すぎて、押し流す癖がついていた」


 セリシーヌは感動した。


(……(わたくし)の魔力、こんなに扱いやすかったのね……)


 オルフェンは静かに告げる。


「君は才能がある! だが、才能は制御できなければ意味がない! これから毎日、ここで訓練する」


 セリシーヌは頷いた。


(わたくし)、頑張りますわ」


 セリシーヌ嬢が師の言葉を素直に聞き入れている頃──地上の忠犬たち……


 そう庭園では、痩せ型忠犬二匹が泣きながら探していた。


「セリシーヌさまが補習授業って……絶対嘘だ……」


「補習授業で一日帰ってこないなんておかしい……」


 筋肉王子も涙目で叫んだ。


「セリシーヌ嬢がいないと……僕の筋肉の意味が……!!」


 三人は同時に叫んだ。


「「「絶対に探し出す!!」」」


 ──魔道庁潜入騒動の幕が、静かに上がろうとしていた。




 ◇◇◇

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ