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第96話 痩せ姫の護衛騎士、揺らぐ忠誠! 三角関係と魔導院の陰謀!(2)
「……セリシーヌ嬢……。あなたの魔力……。まるで生き物のように膨張していた」
セリシーヌは微笑む。
「まあ。褒め言葉として受け取っておきますわ」
レオンは一瞬、言葉を失った。
(……この肉圧の令嬢は、ただ者ではない。エミリーさまの魔力を素早く見抜き、結界まで展開するとは……)
彼は護衛騎士としての忠誠心を保とうとするが──
セリシーヌの柔らかな魔力の余韻に、心が揺らいでいた。
「……あなたは危険だ、セリシーヌ嬢……。痩せ姫さまの美学を脅かす存在だ」
「それは光栄ですわ……。わたくしの美しさが、痩せ姫殿の価値観を揺らしている証拠ですもの」
レオンの頬がわずかに赤くなる。
(……この自信……この余裕……。エミリーさまとは違う《《強さ》》がある……)
セリシーヌは気づいていた。




