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ぽっちゃり令嬢は美男子を逆指名する〜前世でデブと罵られた私、美の基準がバグった異世界で無自覚に男たちを狂わせる悪役令嬢になりました〜  作者: かず斉入道
第2章 悪役令嬢セリシーヌ 王都学園編

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第90話 痩せ姫エミリー初登場! 美の価値観、初激突!(2)

「痩せ姫エミリー……!」

「王都の美の革命児だ……!」

「細身こそ美しいと公言している、あのセリシーヌ嬢相手に……!」


 セリシーヌは扇を優雅に揺らし、微笑んだ。


「まあ……痩せ姫だなんて、珍しい価値観ですこと」


 エミリーは冷たい瞳でセリシーヌを見つめた。


「あなたのような……その……。《《肉の塊》》が美しいとされる風潮、わたくしは到底認められませんわ!」


 庭園が静まり返る。


 男子生徒たちが震えた。


「痩せ姫……なんてことを……!」

「セリシーヌさまに対して……!」

「命知らずすぎる……!」


 セリシーヌは、あえて優雅に笑った。


「価値観は人それぞれですわ……。(わたくし)のこの肉体を美しいと思う方が多いだけでしてよ」


 エミリーは一歩前へ!


 その細い足取りは、まるで刃物のように鋭かった。


「美とは、軽さ! 美とは、細さ! 美とは、無駄のない線! あなたのような《《重量級》》が美しいなど、この学園の美の基準を歪めていますわ」


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