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第86話 ル・ルネサンス魔法学園入学(10)
「男としてのプライドを、これほど心地よく、完膚なきまでにブチ壊されたのは初めてだ……! セリシーヌさま……! あなたのその、世界遺産級のわがままボディ(肉体)の重みに潰されて死ねるなら、騎士としてこれ以上の本望はない! どうか……どうか僕を、あなたの寄りかかりに耐えられる『頑丈な盾』として調教してください!!」
「……は、はぃいいいいいいっ!?」
セリシーヌの口から、またしても悪役令嬢らしからぬ素っ頓狂な声が出た。
(待って! 何なのこの世界のイケメン! 全員頭の回路がバグってるの!? わたくしはただ、前世の恨みを込めて、大嫌いな痩せ型イケメンを徹底的にディスって追い払おうとしただけなのに。 なんでこの赤髪騎士まで、私の暴言で脳内麻薬が破裂してドMに目覚めてるのよ!?)
セリシーヌ嬢が心の中で叫んでも。
「これからは毎日、君の護衛(肉布団のクッション)として付き従う! 他の薄っぺらい男が近づいたら、僕がこの剣で全員叩き切ってやるからな……っ!」




