表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ぽっちゃり令嬢は美男子を逆指名する〜前世でデブと罵られた私、美の基準がバグった異世界で無自覚に男たちを狂わせる悪役令嬢になりました〜  作者: かず斉入道
第1章 悪役令嬢に転生出来ましたわ!

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

11/115

第8話 ペットへのおやつ?

【ガルディオ視点】


 ガルディオは、セリシーヌからもらった魔法もかかった手作り栄養菓子を胸に抱えながら、庭園の片隅でひとり息を整えていた。


(……セリシーヌ様……)


 琥珀色の瞳が、そっと揺れる。


(あなたは……僕の弱さを笑わなかった……。誰もが僕を《《痩せすぎの落ちこぼれ》》としか見なかったのに……。あなたは僕の可能性を見てくれた……)


 ガルディオの胸の奥が、じんわりと熱くなる。


(しかも……。魔法剣の訓練をしていたなんてすばらしい……。あなたは僕がずっと憧れていた《《強さ》》を、あなたは当然のように持っていたのに……。努力を惜しまない……、前へと向かって精進する御姿は、何とも凛々しく、麗しい……。何て素敵なレディなのだ~~~!!)


 ガルディオは、セリシーヌの影を思い出す。


 あの、ふくよかで、柔らかくて、温かくて――


 倒れた自分をすっぽり覆い隠してくれた、あの影……


(……守りたい。あの影を……僕の力で守れるようになりたい)


 細い指が、栄養菓子をぎゅっと握る。


(あなたがくれたこの菓子は……僕にとって勲章だ! 僕は……あなたの言葉で立ち上がれた! あなたの言葉で……僕は前に進めるようになった!)


 そして、静かに決意する。


(だから……太る! 強くなる! あなたの隣に立てる男になる!)


 その瞳は、まるで乙女ゲームの恋愛イベントのように輝いていた。


(セリシーヌさま……どうか僕を見ていてください。あなたの言葉が……僕を変えてくれるから)


 ガルディオは、そっと空を見上げた。


(……僕は、あなたの忠犬になります。救われた忠犬として……あなたのために……)


 その瞬間──庭園の向こうからルファードの叫び声が響いた。


「セリシーヌ様ぁあああああああああっ!! 僕の罵倒を返してぇえええええええええっ!!」


 ガルディオはため息をついた。


(……あの人、うるさい)


 ガルディオの目は、ルファードに対して、嫉妬と憎悪を含んで冷たいのだった。


 ◇◇◇


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ