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ジョブの使い方を学びましょう

~~ ミリア ~~


 お父様達からジョブの力について、その使い方を教えて貰っています。

 とは言え、ジョブは人に寄って違いが有り、その力の使い方に寄っては全く参考にならないモノもあったりして。


「お父様は戦闘職なので、私には難しいです」

「あー……まぁそうだな。どちらかと言うとアリアから説明を受けた方が良いのか?」


 そうなのです。私のジョブは人形使い。その為なのか、お父様の説明が通用しません。……お父様の説明が悪いとは思えませんし。

 いえ、魔力の使い方等は理解できますし、恐らく応用できる部分は有りますが……体の使い方は必要ありませんよね?

 腕に魔力を纏わせて殴れ! と言われましても、それ人形使いに必要でしょうか?


 ただ、エル君はと言うとお父様の説明が適応されるようで、しっかりとお父様の動きを真似ております。

 えぇ、羨ましいなどとは思ってませんよ? これっぽちも。


 そんな訳で、私の指導はお母様にバトンタッチ。


 お母様は、まず自らのジョブを使った技術を見せると言うと、凄まじい程の技量をもった裁縫を見せてくれました。


「どう? 持つ針に魔力を纏わせて……こう! した後、此処をクルリと返すと全く縫い目が見えないでしょう」


 更に、引っ張っても縫い目がほつれる事も無い。しかも、必要とした時間は約一秒。そんな神業を見せて貰えました。


「実はね……この裁縫師と言うジョブって服を縫うだけじゃないのよ。怪我をした人の縫合とかも出来ちゃうのよ」


 ふふふと笑いながらそう告げるお母様。……ただ、それって医師の分野では? と思わなくも有りません。

 ですが、お母様曰く、医師よりも縫合だけでみるなら上手だとか。衝撃的なジョブの裏話です。


 ただ、どうやらジョブと言うのは総合職・特化職・特殊職と、この三つのどれかに分類されるようで、お母様の裁縫師は特化職だそうです。医師などは特化かと思いきや、治療全般に携わるので総合だそうです。

 となると、医療での分野で特化となると薬剤師や治癒魔法を使える者でしょうか?


 因みに、私の人形使いは特殊だそうです。

 なので、その特訓もまた特殊……中々に難しいジョブを引き当てたようですね。




~~ フェンリル ~~


 エルがアルフレッドに訓練を受けておる。これはジョブ並びに戦闘技術の訓練だそうだ。


 エルのジョブ……双魔導司。読み方が〝そうまどうし〟で良いらしいのだが、これは前例が無い。

 まぁ当然だろう。あの二人の子のような存在であり、また、あのお騒がせな精霊共から祝福を受けているのだからな。


 光と昼の精霊と闇と夜の精霊。この二柱がエルの前に現れたのは、エルが溶媒液だったか? その中でエルとして形を創り出された時だ。

 その時、あの二柱は……残念そうな顔をしつつ、エルが無事に過ごせるようにと二柱の力を分け与えていた。まぁ、微々たるものだが。


 ただ、此処で注視しなければならぬ事は、エルの基となった二人が勇者と魔王の娘で有った事。

 それはすなわち、光と昼の精霊と関わりが有る勇者と、闇と夜の精霊で魔王と言う存在にされていた柱から作られた娘で有った事他ならない。


 そう、エルはこの二柱と縁が深すぎるのだ。


 そんな二柱が祝福を与えればどうなるのか……導士や導師でなく、司なんて文字になるのも当然だろう。エルは二柱と同じで光と闇を支配する側という訳だ。


 そして、そんなエルのステータスが……。


【ステータス】

 名前:エル

 種族:人種(人と魔人のハーフ)

 性別:男

 年齢:十歳?

 ジョブ:双魔導司


 【詳細データ】

 封印処理中

 Lv:1

 HP:15/15

 MP:15/15

 STR:15

 VIT:15

 INT:15

 DEX:15

 AGI:15

 LUK:???


 ミリアと比べて、とんでもないと言えるステータスだろう。ステータス事態、十五歳の子が一レベル時における平均値なのだから。まぁ、十五にもなり一レベルのままなんてことはまず無いそうなのだが。

 だが、これは制限が掛かっている状態だ。何せ、普通に過ごせるようにと二柱が祝福と同時に配慮しておったからな。


 本来のステータスは解らぬ。詳細データなるものには書かれておらぬからな。

 ただ、普通でないことは確かなはずだ、あの二人の子であり二柱から祝福されておるのだから。


 そして、そんなエルに対してアルフレッドは何を思ったのか……実に楽しそうな顔をして、有るモノを見せてやると言うた。


 一体なにを考えているのか……思ったが。まさか我が度肝を抜く事になるとはな。

ブクマ・評価ありがとうございます!


ジョブを極めると……料理人でも戦闘が可能だったりします。が、其処まで腕を上げる者などw

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