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『生贄スキル』で最弱から最強へ~  作者: サービス坂井
第三章 冒険者
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第75話 願

翌朝メイドミクからアヤが目覚めた報告を受けユウト(ルシファー)達は医務室にむかった。アヤは起きてはいるがうつろな表情でじっと外の景色を眺めていた。ユウトが部屋に入ってもアヤは振り向きもしないまま只々じっと景色を眺めていた。


「アヤ…」


ユウトはアヤに近づき後ろからそっと抱きしめる。


「……また……いつもの幻覚……」


アヤはぽつりとつぶやくがユウトは黙ったままアヤの頭を優しく撫でていた。


「……本当のユウトがいつか助けに来てくれるんだよ!幻覚さん……そうやって……また……私の心を安心させて……すぐに地獄へ……また落とすんでしょう?……もう……もうそんな意地悪はやめてよ!!」



ユウトは黙ったままアヤを抱きしめていた。



「???」



ユウトの温もりがアヤをゆっくり包み込む。



「????」




アヤのうつろな瞳に少しだけ光がさした。



「ユウト……」



ユウトは優しくアヤを抱きかかえ……アヤと瞳を合わせ囁いた。



「アヤ……待たせて……すまなかった……」



ユウトはゆっくり……そして愛おしくアヤに口づけをした。



絶望のあまり全て幻覚にとらわれていたアヤの瞳は、現実のユウト(ルシファー)の存在に気づき大きく瞳を見開いた!



「ユウト……まさか……!!本当のユウトなの?!!」



ユウトは優しく頷いた。



「!……ユウト!!!」



アヤはポツリと糸が切れたようにユウトにしがみつきわんわん泣きじゃくっていた。ユウトは無言で只々アヤの頭を撫でながら抱きしめていた。




「ユウト……ありがとう……信じてた!きっと……いつか……ユウトが助けに来てくれるって!!」



「……アヤ……遅くなってごめん……まさかアヤがこっちにいるなんて……」




ついにユウトの涙腺も崩壊し、二人して時間を忘れたように抱きしめ合っていた。


ユウトが真剣な顔でアヤに尋ねた。



「アヤ……一ついいかい?」


「ん?」



「……今、もし一つだけお願い事が叶うなら、アヤは何をお願いするかな?」



「……今、一つユウトとの再会を叶えて貰ったから……あとは……元の世界に戻ることかな……」



ユウトはアヤの願いを聴いて少し微笑むとアヤにスリープ(冬眠魔法)をかけ、ユウトは眠ったアヤを優しく抱きかかえてリビングへ向かった。






いつも読んでくださる方々、そして今回感想をくださった方ありがとうございますm(__)m


少しヤル気が出ました(^_^)v


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