第68話 シャングリラ
ルシファーは自由国家シャングリラ魔王国の建国で元貴族たちに新たな領土を割り振り、主要人事を独断で決め一息ついていた。
「あーマジだるいわー!!!ユマ、魔王かわってくんない?」
「もう!駄目ですよ、旦那様!後は諸外国への通達だけじゃないですか!」
「だってもうこの二日間で会議だの、人事だのもう目が回るくらいやったんだぜ!マジもう限界だわ!」
「うーんでも旦那様?建国って重大な事をたった二日間でほぼ終えるのも凄いと私は思いましたよ!たぶん他のものでは絶対できません!」
「……まあ確かに……ほぼ僕の独断と偏見でチャチャっと決めたからな……」
「でも私は思います、旦那様には私達ではよくわからない自由国家の在り方をまるで知っているように指示していました!あのような発想は私共では考えもつきません!」
「あー……この国は魔王の物だが、国の運営は国民に選挙で選ばれた33人の政治家によって運営され、立候補は誰でも出来るって奴ね!まーあれは色々あって僕が思い付きでアレンジしただけさ!」
「旦那様!それが凄いのです!民たちはその聖魔王様の懐の深さに皆感激し、そのウワサが諸外国にまで伝染して……我が国への移民が只今殺到中です!」
「……ユマ……ユマだけには本心を言うが……僕はそんな凄い魔王じゃない!本当だ!政治とかその他諸々……面倒くさいから皆に振っただけの話……ただもしその結果この国が危機に陥ったら最後の最後のケツ持ちは僕が責任をもって処理するって話さ!……ま!僕の最後の手段は文句ある奴はかかって来いってな感じの出来れば使いたくない力技だけどね!」
ルシファーの話を聴いてユマが満面の笑みで答えて来た!
「旦那様のそう言うとこ!そこなんですよ!旦那様のその懐の深さと絶対の暴力の後ろ盾があるから皆!安心してこの国を目指してます!だって力ない者は最後のケツ持ちは任せろなんて言えませんからね!」
「うーん……そんなもんかね?」
「はい!そんなものですよ、旦那様!」
「旦那様が思うようにこの国が……この世界が、全種族全員が笑って生活できるようになればいいですね!」
「ああ、そうだな……それは多くの犠牲をともなうが、僕の理想だから力ある限り頑張るよ……ありがとう!ユマ!……やっぱお前……最高の嫁だな!!」
「もう!旦那様!」
「ああ!ユマ!」
この後ルシファー(ユウト)とユマはまた見つめ合い……例の如く子づくりに……




