第60 エキサイト
上空からモンスター達を確認すると土煙を上げながら大量のゴブリンとオーク達がモルノの町に迫っていた。
「旦那様!凄い数ですが本当に殲滅するんですか?」
「ああ、殲滅するんだユマ!お前がな」
「……私がですか?!」
「そうだ!僕が手本を一度みせるから……ついてこい」
ユウト達はモンスター達の前に降り立った。
「いいかいユマ!こうやるんだ!」
駆け出し冒険者仕様のアイアンロングソードをユウトはゆっくり抜き、モンスターの群れに向かって軽く剣を横に振った!
「ブン!!!」
と!その瞬間、ユウトが剣を軽く振った方向の空間が歪み凄まじい衝撃波が繰り出された!
「ドゴーン!!!」
「……あの……旦那様、第一波目のモンスター達が……一瞬で消えてるんですけど!!」
「うん、そうだよ!凄いでしょ?」
ユウトは当たり前のように答えていた。
「次の第二波目のモンスターはユマ!お前がやれ!」
「あ、それと注意すべき事がある!いいかいユマ?」
「はい……注意すべき事?」
「そうだよ!ユマ!よく聴いてくれ……先ず僕もユマも人間の姿をしているが、それは僕の超絶メイドミクによって魔王オーラを完全隠蔽し、人間にメイクアップされただけの姿なんだ」
「……て事は」
「そう、もうわかるよね?ユマの獣魔王の力は壮大過ぎるから本気で剣を振っちゃ駄目だよ!先ずはモンスターの群れめがけて軽~く振ってごらん」
「うん……やってみます!」
緊張した顔でユマは、ユウトに先日買ってもらった豪華な剣を二本抜き二刀流でかまえ、モンスターの群れに、優しく!そしてしなやかにソードダンスを舞うように斬擊を放った!
「ブブン!!」
ユマが放った斬擊により一瞬、周囲に甲高い音が響き渡った後、凄まじい衝撃波によりモンスターはおろか後ろに聳える山々までも消滅していた!
「キーン……」
「ドゴゴーン!!!ドドドドドド!!」
「……あ、旦那様……私……本当に獣魔王……なんですね……」
「うん、そうだよ!少しは自信を持てるようになったかい?」
「……はい!旦那様!私頑張れそうです!」
「そうか!それは良かった……が……ユマさん?!あともう少しだけ手加減しないとね……見渡す限り更地になってるし!!」
「エヘヘすみません!気をつけます!」
ユウト達はサクッとモンスターの殲滅を終えギルマスの部屋へ戻って行ったのだった。




