第59話 取引
ユウト達はギルド前へ転移し、中へ入っていった。
「え!なんかえらいみんなバタバタしてるな~」
「そうですね、普通ではありませんね」
「あ!ユウト様、ギルドマスターがお待ちです。こちらへどうぞ!」
ユウト達はギルドマスターの部屋へ案内された。
「失礼します!ユウト様がおみえになりました」
「堅苦しいのはいい!こっちに来て、座ってくれ」
「どうも初めましてユウトです!」
「ユマです」
「ああドルトだ、でこちらがこの町の騎士団長のザイル様だ!」
ユウト達は挨拶を手短にすませ、本題の話しに入った。
「いきなりですまないが、本題に入らせてもらうぞ!もうあまり時間がない!」
「あ、はい」
「実はモルノ近郊の旧魔王のダンジョンからモンスター約5万体が大量発生して今現在この町に向かって侵攻して来ているんだ!」
「モンスター5万体ですか……」
「第一波目はあと30分くらいで来るんだ!」
「30分……」
「でだ!ユウト!いきなりで悪いがこの町を助けてはくれないか?!頼む!」
ギルマスがユウトに必死で詰め寄って来る。
「あのー状況はなんとなくわかったけど、なんで僕がこの町を助けないといけないんですか?助けたら何か僕に得な事があるんですか?」
「ぐぬぅぅお前は人でなしか!?こんな時に!」
「悪いが、この国もこの町もどうなろうが流者の僕には全く関係ないんだけど!マジで……」
「……あ、確かに……そうだな……この町にも最近来たばっかり……だな……すまない……では!報酬は何を望むんだ?金か?地位か?女か?とにかく時間がない!早く言ってくれ!」
「ユウトとやらお主はSSSランクだろ!隠してもお主の強さは私にはわかる!頼む助けてくれ!!!」
もうあまり時間がないので騎士団長やギルマスはかなり焦っていた。
「あーもー大の大人がジタバタするな!あんたらもう少し落ち着けよ!見てるこっちがイライラするわ!」
ユウトは鬼のような形相でまくし立てた!
「……すまない……」
二人は反省した犬ように悲しそうな顔でユウトを見詰めていた。
「あーもー!!」
「ふぅ……わかったよ助けてやるよ、とりあえず報酬はモンスターを殲滅した後に決める!それでいいか?」
「おお!!!ありがとうございます!!」
「ただし、後で少しでも報酬をケチったら……わかるよな!」
「はい!!!!そのような事は絶対ありません!」
「了解!じぁサクッと消して来るからまってな!」
ユウトとユマは二人ともギルマス部屋の窓から漆黒の翼を生やして天高く飛び立った!
「え!……あの二人、空に飛んで行ったのだが……」
「ああ……あれもSSSランクの魔法だろう……」
ギルマスと騎士団長は窓から二人が空に消えて行くのを緊張した顔で見送っていた。




