第58話 モンスターパニック
今日もルシファーとユマは昼間からモルノの町近郊にある魔の森でバカップルの如くイチャイチャしていた。
「旦那様~あーん」
「うん!あーん!」
「美味しい?!」
「うーんユマのお弁当は最高だな!」
「もう旦那様ったら!」
「ユマ~眠くなった……」
「ハイハイ旦那様~」
ユマはルシファーを膝枕してユウトの寝顔をキラキラした瞳でずっと見詰めていた。
ユウト(ルシファー)達がイチャイチャしている中、モルノ近郊の旧魔王が作ったダンジョンから大量のモンスター約5万がモルノの町へ侵攻していた。
ところかわりモルノ城砦都市……
「伝令!ダンジョンより大量のモンスター発生各自持ち場へ!」
町全体に非常事態宣言が発令され、騎士団及び冒険者も対策に追われていた。
騎士団団長とギルドマスターは悩んでいた……この町を捨てるか否かを……。
「勝ち目もやり過ごすのもほぼ確率は0だった!」
騎士団長ザイルはギルドマスタードルトへSランク冒険者への援軍要請をしていた。
「ドルトさん!後1時間でモンスターパニックの第一波がモルノの町に到達する!騎士団の数5000!冒険者総勢1000!第一波はこの数でなんとかしのいでも、第二波、第三波となれば我々にはもうどうにも出来ない!Sランク冒険者達をどうにか援軍にできないか!?」
ギルドマスターのドルトは困った顔でため息を吐き答える。
「はぁー……、ザイルさん……私も自分の命が惜しいので、そうしたいのはやまやまですが……Sランク冒険者8人は魔王降臨が現実のものとなり全員が国王陛下の護衛任務中です……さらに国王陛下直々の命令で召喚した勇者達の教育係も兼務してますゆえ……私の出る幕はありません……」
「ぬぅぅ……ではもう……この町は……」
騎士団団長ザイルは絶望の未来を想像するしかなかった!
「ザイル様……ただの……間違いかも知れませんが……最近冒険者登録をした者の中に……ランク表示SSSの者がいました……名前はユウトです。」
「!!!なんと!!SSSだと!それはまことか?!」
「はい……ですが、最高ランク表示を上回るなど……只のバグとしか……」
「!何を言う!そなたはギルドマスターだったら解るはずだ!ギルドカードはあくまで公正に分析された戦闘力が八割反映される!しかも神術でだ!バグなど起きる訳がないだろ!」
「……そうなんですが、その……」
「わかった!どうでも良いから直ぐにそのユウトと言う冒険者に連絡をつけろ!もう時間がない!いいな!」
「それでは直ぐに……」
ギルドマスターは疾風の手紙魔法を発動してギルドへの即時出頭命令を飛ばした!
ところ変わって魔の森でユウトの寝顔を見て楽しんでいるユマは、ユウトの真上に手紙が浮いているのに気がつきユウトを起こした。
「ねえねえ旦那様?!何か浮いてるよ!」
「ん?なんだろう……」
ユウトが手紙を触ると手紙が開かれた!
『緊急事態発生!直ぐにギルドへ来てくれ!ギルドマスタードルト』
「ギルマスか……なんだろう緊急事態って……ユマ!とりあえず行ってみるか!」
「そうですね」
ユウトとユマはギルドへ転移したのだった。




