第54話 毎日……
あれから一ヶ月……身体が若いせいか……ユマと毎夜……まるで獣のように……あれでした。
「ご主人様~大好きです!」
ユマは瞳をうっとりさせてユウト(ルシファー)の腕を組ながら歩いていた。
「ユマ、今日は防具屋と武器屋でお前の装備をしっかり整えるぞ!」
「はい!ご主人様!でも……私……お金もありませんし……」
「は?ユマ……心配……マジでしてんの?お前の装備くらい最高のものを俺がそろえるさ!」
「ご主人様……でも私なんかの為に……大切なお金を使うなんて……私……奴隷ですよ……」
「……あのな!……ユマは奴隷じゃない……お前はおれのパートナーだぞ……そこは自信をもってくれ……」
「……はい、ご主人様ありがとうございます!」
ユマは満面の笑顔でユウトに抱きついた。
「ったく……しょうがない娘だ……ま!可愛いからいっか!」
「エヘヘーご主人様ー!」
抱きついたままユマはユウトからなかなか離れなかった。
「おし!そろそろ行くぞユマ!」
「はーい!」
ユウトこの日ユマの装備の新調で保々全ての金貨を失い、ミクに仕送りを依頼したのだった。
その日の晩、ユウトはユマと見つめ合っていた。
「ユマ……大事な話があるんだが……聴いてくれるか?」
「大事な話……まさか……もう……お別れとか……」
「違うってば!そんなんじゃないよ!」
「ユマ!驚かないで聴いて欲しい……」
「はい!私はご主人様がずっと一緒にいてくれるならどんな事でも、受け入れます!安心して下さい!」
「……そうか……」
「実は俺……人間じゃないんだ……」
「ん?あ!そんな事でしたか……私も人間ではありません!獣人ですから……ご主人様!」
「まあそうなんだが、俺は魔族で……魔王なんだ……ゴメン……もっと早く伝えれば良かったんだが……」
「エエ!……えぇぇ!魔王様ですか?!」
「別にユマを騙す気は無かったんだ……」
「いえ!ご主人様……が……魔王だなんて……凄いカッコイイじゃないですか!」
「……え!カッコイイ……の?」
「はい!古から獣人の伝説には魔族の王……魔王が獣人の王……獣王と共に人間の迫害から民を救う話がが多くあります!」
「いわばヒーロー的な存在です!カッコイイじゃないですか!」
「え!そうなの?!」
「はい!昔おばあちゃんが寝る前によく話してくれました」
「そっかあ……じゃあ話して、良かったんだな」
「そうですね、ますますご主人様の事が好きになりました!エヘヘ」
「でも、この事は秘密だよ!」
「はい、もちろん人間には絶対に話しません!」
「で、なんでユマに話したかと言うと……ユマを俺の眷族にして超名を与えようと思ったからなんだ!」
ユマはユウト(ルシファー)の言葉を聴いて黙って下を向いていたのだった。




