第34話 魔王
ところかわってここは……
アキバノ中央大陸の人間至高主義国家エバー王国イカスルメ・ダ・ダニー国王へ謁見の間で家臣が報告をしていた。
「申し上げます!西のゾーマ大陸にて魔王の種たる魔力を感知いたしました。魔力はまだ小さいですが、波動は魔王種で間違いございません!」
「なに!ついに魔王の種がまかれたか……なんと言うことか……」
「薄汚い魔族どもめー!!」
イカスルメ・ダ・ダニー国王は誰が見ても困惑したようにプルプル震えていた。
「ならん!魔王の種を育て上げさせてるな!絶対にだ!」
「皆のもの!勇者召喚の儀式を急いですすめろ!」
「こちらも勇者召喚を早く成功させ、早期に覚醒させるのだ!」
「あと、このことをアキバノ大陸全ての国へ急いで知らせろ!」
「了解致しました!」
国王ダニーは険しくした顔で空を眺めていた。
人間の国がアタフタしているのも知らずルシファーはルーシと森にお散歩にお出かけし、二人でお昼のサンドイッチを食べ、心地好い風を全身に纏わせながら二人して日向ぼっこをしていた。
「あー気持ちいいなー!」
「うーん、そうね!ポカポカだし風も優しいしね!」
「あーなんか眠くなってきた」
「うふふ……いいわよルー膝枕してあげるから少し眠りなよ」
「うん、ありがとう……はわわ……ではお言葉に甘えてZzzz……」
「うふふ……本当に可愛いわ!ルー……」
穏やかな時間が二人を包み込んでいた。
「ん?……おはよう!よく寝たわ~」
「おはようルー!私もうとうとしてたよアハハ」
「そろそろもどろうか?」
「うん!そうだね」
ルシファー達は寮に戻り部屋で寛いでいた。
「ねールシファー晩御飯は何が食べたい?」
「ウーン……ルーシが作るなら何でもいいよ」
「もう!ちゃんと答えてよー……じゃ……ハンバーグで良い?」
「うん!ルーシの御飯は美味しいからね」
「うふふ……ありがとう!」
二人は仲良く晩御飯を食べ終わりソファーで談笑していた。
「あ!そうそう一つルーに聞きたい事があるのよ」
「ん?なに、何でも聴いてよ」
「ルーって剣士なの?魔法使っているところ見たことないからずっと気になってたの」
「うーん……言わなくちゃ駄目?」
「何でも聴いてよって言ったじゃん!もー」
「そうだね……でも色々あって魔法の使用は封印しているんだ……」
「そうなんだ……」
ルーシは残念そうにしていた。
「で、さっきの質問の答えは剣士かどうかだけど、正確には剣士じゃないかな」
「うーんあえて言うなら魔剣士かな」
「魔剣士?って事はルーは魔剣を所持してるの?」
ルシファーは少し戸惑いながら話す。
「今から話す事は……ルーシと僕だけの秘密にしてもらえると嬉しいんだけど……」
「え!私とルーだけの秘密!?」
ルーシはちょっと興奮気味にルシファーに近づく。
「うん、二人だけの秘密さ」
「わかったわ……絶対誰にも言わないわ、神に誓って約束するわ!」
ルシファー(ユウト)は深いため息を一つ吐いた後、話し出した。




