第32話 選別
ルシファー(ユウト)は模擬試合用施設で、入学に伴いクラス選別試験を受けていた。
ここでは主に身体能力、判断力、戦闘力を確認され、S~Dで選別される。
「はい!次!」
「ルシファー・ソードです!宜しくお願いします。」
ルシファーは一礼し、模擬戦用のロングソードをかまえた。
「では、本気で私を倒す気でかかって来なさい!」
戦闘指南専門教官ムドーがルシファーを見つめていた。
「では始め!」
先手はルシファーがムドーに上段から斬りかかる。
「ガ!」
ムドーがルシファーの剣撃を受け止める。
「ぬぅ!」
(なんだ!重い!これが六歳児の剣か?)
ルシファーは受け止められた剣を滑らせ、その瞬間にしゃがみ込みムドーの脇腹に弐の太刀を放った!
「ドゴーン!!」
ムドーはルシファーの弐の太刀により施設の壁まで飛ばされ壁にめり込んで気絶していた!
「が……ハ!」
「教官大丈夫ですか!」
ルシファーと周りの教官達もムドーがめり込んだ壁へ走って行った!
ムドーは意識を直ぐに取り戻し、起き上がりながら小石を払った。
「う……うぅだ……大丈夫だ!」
ルシファーはすぐさま教官に謝罪した。
「すみませんでした!」
ムドー教官は豪快に笑いながら言う。
「ガッハハ!何を謝るルシファーよ!」
「本気で来いと言ったのは俺だ!」
「あー!気持ち良いくらいに負けたな!ルシファー合格だ!」
「はい!ありがとうございました!」
ルシファーは一礼して他の科目へと進んだ。
ムドーは医務室でヒールを受けていた。
「ムドーさんがケガをするなんて珍しいですね!」
ヒールをかけながら治癒士のナナが笑う。
「あーあれだ!ソード家のルシファーだよ!まだ児童なのに凄いわな……流石ソード家ってところか?!」
「え!ムドーさんが負けたんですか?」
「ああ、そうだな!気持ち良いくらいにな」
「あれは、まだまだ強くなるな!ま!父親がこの国最強だからな更にその上へ行くとおもうぜ!」
ナナとムドーはルシファーの話しで盛り上がっていた。
そんなこんなで結果発表があり、ルシファーは無事Sクラス入りを果たしたのであった。




