第18話 鬼退治
「ふう~!なんとか上手くいったな!」
ユウトは最後のCランクハンターの首を切り落とし、残るBランクハンター達から直ぐに距離をとった。
「なんだてめえは?俺達が誰だかわかってや喧嘩売ってんのか?」
「知らねえよ!」
「ただお前らが極悪人だって事は誰が見ても明白だろ!っと!」
ユウトはしゃべり終わると同時に転移で男達の背後をとり斬撃を放つ。
「ギン!」
銀髪の男がユウトの斬撃を振り返りもせずに防いでいた。
「ほう!」
「驚いたな!転移使いか!まさか存在していたとはな」
「で、どうするんだ?俺達二人を同時に相手するのか?転移は奇襲には有効だが、ネタバレすればどうとでも対応はとれるぞ?」
(これは思わぬ拾い物だぞ!転移使いだと!こいつを上手くうちのギルドに引き込めば、想像が出来ないくらいうちのギルドはでかくなる!まず奇襲では最強!移動コストも無し、国だろうがなにだろがお宝奪い放題だ!さて、どうやって説得するかだな……)
銀髪の男は優しく一歩近づいてきた。
ユウトはサッと距離をとりナイフを構えた。
「で、提案なんだが……お前はうちのリーダーとメンバー5人を奇襲だが見事に倒した。まだまだ強くなる見込みもある……俺達の仲間になれ!そうすれば今回の件は丸く納めてやる!」
銀髪の男は両手を大きく広げてゆっくり近づいてきた。
「さー俺達と行こう!金も女も全て思うがままだぞ!」
「お前は逸材だ!良く考えろ!豪遊は保証する!」
ユウトは天井を見上げ考えていた……そして武装解除して銀髪男に近づいて行った。
「あんたが俺のことを想ってくれていることが良くわかったよ……ありがとう……」
銀髪男はニコっと笑いユウトの肩に手をポンと置いた。
「いやぁわかってもらって良かっ!!?ぐあぁぁぁ」
ユウトは影時空から暗黒ナイフを取り出し、完全に無防備の銀髪男の心臓深くに突き刺した。
「ああ、わかったんだ……お前達はこの場で消した方が世のため人の為だとな!」
銀髪男は地面でのたうち回っているなか、サングラス男が吠える。
「てめえ!汚ない手ばかり使いやがって!お前はハンターとして恥ずかしくはないのか?正々堂々とこいや!」
「いやいや……もともと8対1で正々堂々とか言われてもな~」
サングラス男はユウトを睨み付ける。
「ま!最後の一人だし、タイマン勝負としますか!」
サングラス男は頷きながら両手をクロスさせ力を全身に込めながら叫んだ!
「鬼岩坊!」
サングラス男はスキルを発動させたと同時に深紅のオーラに包まれ、体長3メートルは越える深紅の鬼に変身した。
「なんだこりゃ!馬鹿でかい赤鬼!しかもフルプレートのゴツイ鎧纏ってるし!」
サングラス男はニコニコしながらユウトに話した。
「驚いたかい?まー無理もない……くくく!この姿を見た敵は全て蹂躙したよ、俺の超絶スキルさ!チート級だろ?全能力3倍だからな……あとこの鎧は並みの武器ではキズ一つ付かない代物さ、俺がBランクなのはこのスキルがあるからだよアハハハハハ……ま!絶望しただろうが、まだまだだ!これから君は俺に歯向かったことを死ぬほど後悔するだろうね!」
サングラス男はユウトの目の前に一瞬で現れた。
「俺の仲間の痛みを知れ!」
サングラス男は拳をユウトの腹に突き刺した。
「ドバーン!!」
ユウトは3回転しながらダンジョンの壁に叩き付けられた。
「うぅぅ!何だよこれ……」
ユウトは立上がり前を向くと更に3連撃が腹に刺さる。
「ブハー!?」
ユウトは血渋きをあげながら地面に倒れ込んだ。
(何だよ……ヤバい……かなりヤバい……圧倒的じゃないかこれ!……)
「おいおいまさかこれで終わりか?」
サングラス男は倒れ込んだユウトの頭を踏みながら笑っていた。
(どうしよっかな……これじゃあ黒龍化しても無理だわなきっと……でも最善は尽くすか!)
ユウトは転移で間合いを取りポーションをのんだ。
「まだ抵抗するんだ!嬉しいね!」
サングラス男はユウトが回復するのを余裕で待っていた。
「黒龍化!」
ユウトは黒龍化して、転移を繰り返し行いサングラス男の死角にはいり、暗黒ナイフで連撃を放った。
「キーン!」「キーン!」「キン!」
ユウトの放った斬撃は分厚いフルプレートメイルに全てはじかれた。
「ムダムダムダー!」
「ちょとは力が増したがその程度では、俺には届かねえぞ!」
ユウトは斬撃の後、すぐに間合いの外に転移して荒ぶる呼吸を整えていた。
「ハア……ハァ、ハア!……ハア……」
ユウトは肩で息をしながら笑う。
「流石にBランクは手強な!じぁこれならばどうじゃ!」
ユウトは影時空で影に潜り、転移して足元から
現れて急所(股間)めがけて斬撃を放った。
「キーン!」
「……マジかよ……」
「まさに鉄壁か……」
ユウトは力尽きて倒れた。
「ん?なにかしたの?!」
サングラス男は無防備でユウトに近づいてきて、また頭をグリグリ足で踏んでいた。
「じぁもう飽きたからこの辺でおわらせるな!Gランクの最弱君!」
サングラス男は足におもいっきり力を入れてユウトの頭を踏み潰そうとした!っとその瞬間ユウトは小さく呟いた……
「来てくれ……」
「奈落!」




