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ミチルママ

散々放置しておいて、回想になります。


それでも、これを書かないわけにはいかない理由があります。

なるこ「トリトン、ミチコお姉ちゃんと、カオリお姉ちゃんに『行ってきます』して」


トリトン「ミチコお姉ちゃん、カオリお姉ちゃん、行ってきます」


ミチコ「行ってらっしゃい」


カオリ「行ってらっしゃい」



どこにでもいる親子の光景だった。



包丁を持った少女が、なるこに突進してきた。


包丁は、なるこに刺さり、


なるこ「神様なの? これが、悪魔の力でしあわせを手にした報い? 何故? 私に、神様は、救いの手を差しのべてくれなかったのに」



少女は、トリトンを睨み付けたが、そのまま立ち去る。



トリトン、2歳になったばかりだった。




海野トリトンは、母の敵かたきを突き止めた。


それは、ほんの偶然からだった。


海野トリトン「母さんの(かたき)覚悟」


カオリが形を変えたメリケンサックに鋭いとげがはえる。


あの妻子のある男の家族相手に、ある者は鋭いトゲで、またある者は、ミチコが形を変えたピストルの銃弾で死んでいく。



かつての少女「ふざけないで、あなたの母親が、私の父を殺したせいで、私は、合格していた◯◯学院への進学を諦めて働いたんだよ」


海野トリトン「ふざけてるのは、お前だ。母さんに、ミチコお姉ちゃんたちを殺させた、あの男の稼いだ金で、お前は、神様の学校へいくつもりだったのか? 母さんを救ってくれなかった神様の学校に…」


かつての少女「神様の学校? 何それ? 私が、◯◯学院に入学したかったのは、検察官になりたかったからよ」


海野トリトン「ミチコお姉ちゃんを殺させた、あの男の稼いだ金で、人を裁く側になろうとしていたなんて…」


「バン」


かつての少女は、即死


そして、海野トリトンを2歳ぐらいの男の子が睨んでいた。


トリトン「お前がモアブなら、俺はカインでいよう」


モアブ、旧約聖書の創世記に出てくる、イスラエル民族と、敵対した民族の先祖の名。


しっかり、頭を狙って。


「バン」




そして、トリトンは、高校生に


そして、同じクラスにいた少女は、死んだ母の面影をもつ顔立ち。


トリトンは、彼女に引かれていった。


心に空いた隙間(すきま)を埋めようとするように…



彼女は、妹「ミチル」を妊娠


トリトンの継母(ままはは)になった。


ミツルが転校する前


女の子の集まり


女の子6「トイレ」


女の子6は、トイレへ。


女の子1「◯◯(女の子6のこと)…」


女の子6の悪口が、はじまる。


その中に海野ミチルがいた。


悪口を言われるほうも言われるほうだと思っていた。




未練がないとは、少し違っていた。


自分と、ツーショットで写っていた写真を大事にしていた。


時間が止まっていたのだ。



その時間が動き出した。



海野ミチル9歳小学4年生



継母となった元彼女は、男を作って家出をしたのだ。



継母になっただけなら、赦すこともできた。



書き置きと、ツーショットの写真を破り捨てた。



そして



海野トリトン「書き置きは、破り捨ててしまいました」



海野父「そうか」



海野ミチル「………………」



不幸は、続くものだった。



父、不慮の事故によって死亡。



ミチルも重症



海野トリトン「輸血が必要なら、僕の血をRHマイナスABです」



看護婦「残念ですが、妹さんの血液型は、『RHプラスO型』です」



海野トリトン「それなら、父の血液型は?」



海野トリトンは、父親の血液型を知っていたが敢えて聞いた。



看護婦「……………」



海野トリトン「答えろおおおお」



看護婦は、怯えながら。



看護婦「RHマイナスABです」



RHマイナスAB


父と同じ忌むべき血



偽りの妹ミチルは、病院のストックの血液で一命をとりとめた。



偽りの妹ミチル退院



海野ミチル「これなに、兄さんと、母さんだよね」



書き置きと共に、破り捨てた写真が繋ぎ会わされていた。



海野トリトンは、まだ9歳のミチルに、すべてをあかした。




微妙な大きさの箱を見つけた。



そこには、ピストルが入っていた。


何故か、ピストルに形を変えたままのミチコだった。


次の朝、学校


ミチルにとって、(すべ)てが違って見えた。


クラスの女の子たちが、昨日まで父親と信じていた男を欺き裏切って去っていった自分の母親と同じに見えていた。


それでも


女の子6「ミチルちゃん、おはよう」


ミチル「おはよう」


(あわ)れと思う女の子6だけは、そばに居ることを許した。




新年度


ミツルが、転校してくる。


何故か、ミツルには、ミチルの母親の(みにく)いものを感じなかった。


下校



女の子1「なにあんた、少女漫画のヒロインにでもなったつもり、お高くとまって」



ミツル「そんなことない。ただ、前の学校でも友達が居なかっただけで」



女の子2「その暗い顔が、イラっとくるんだ」


その中には、女の子6もいた、


海野ミチル「やめなさい」


女の子3「海野ミチル」


同じクラスの女の子の「海野ミチル」だった。


海野ミチルは、女の子1に対して、(ミチコが形を変えた)ピストルの銃口をしっかり向けて構えていた。



女の子4「あっ、用があるから私帰る」


女の子2「待ってよ」


女の子6「……」


結局、女の子たちは、去っていった。


海野ミチルは、ピストルを仕舞うと立ち去る。







(いつわ)りの妹ミチル


そして、卒業式が終わった。


その夜の海野家


海野ミチル「兄さん。私、医者になりたいの。医大卒業迄、援助して。その対価として、私を自由にしていいから」


海野ミチル「あの母親にして、この娘って思っている? 私は、夜の女王の産みし 夜の女リリム」


いつの間にか、死んだ母の面影をもつようになった偽りの妹ミチル


母への思いと、母をけがそうとしているのかもしれない罪悪感の中、ほとんど衝動的に、トリトンは、ミチルの口唇(くちびる)に、自分の口唇を重ねた。


偽りの妹ミチルは、少女から、夜の女リリムになった。




そして、それぞれの新しい生活をはじめた現在。


ミツルパパ(暫定)「この少年は、私の息子だ」


女「そうなの」


小物臭のする少年は、ずぼらに立っていた。


ミツルパパ「ちゃんと挨拶(あいさつ)しろ」


小物臭のする少年は、さすがにハっとして


小物臭のする少年「こんにちは」


女は、意味ありげな笑いを浮かべて


女「…こんにちは」



小物臭のする少年「父さん、あの女の人誰?」


ミツルパパ「お前の母さん…の…古い知り合いだ」



その日の夜


小物臭のする少年「母さん、母さんの古い友達だっていう女のヒトを父さんから紹介されたよ」


ミツルママ(暫定)「……そう」


小物臭のする少年「…ああ」

しゃれにならないくらい綾波なミチルです。


それから、考えていた落としどころを書くのが嫌になってしまったので、立ち消えになるかもしれません。

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