エミママ
白い制服の女「夜も遅いので休みましょう」
エミママ(ミツル)は、白い制服の女のベッドの向かいのベッドに横になった。
車掌「申し訳ありません、あと30分で、◯◯駅に発進するので、降車願います」
そう言うと、車掌は、開けっ放しだったカーテンを閉めて、立ち去った。
朝になっていた。
エミママは、急いで、シャツ、スカート、上着を着て、カバンを取って、銀河をあとにした。
とりあえずホームのベンチに座ると、白い制服の少女たちが居なくなっていることに気がついた。
早起きして学校へ行ったのか?
ここにいてもしかたないので、改札を抜けて駅の外へ。
ファーザー中浦「おはよう」
エミママ「おはようございます」
ファーザー中浦「会堂で朝食をといきたいところですが 昨日の今日なので、寮の食堂で朝食を出してもらうように話をつけてあります」
寮の食堂、女子の寮の棟続きで、男子生徒も外の扉から出入りしている。
入ってすぐの島には、既に男子数人が食事をしていた。
この島は、暗黙の了解で男子専用になっていた。
その隣の島で、ミチルが、早起きして待っていた。
ミチル「おはよ」
エミママ「おはよう…」
ミチル「何? 私の顔に何か付いてる?」
エミママ「何でもない」
エミママは、向かいの席に座っている、ファーザー中浦に
エミママ「中浦先生、銀河で一緒だった女の人に、私が エヴァとして『カイン』を産むことになるって言われたました。エヴァとは、どういう意味なのでですか?」
ファーザー中浦「エヴァは、旧約聖書の創世記に出てくる、アダムの肋骨から造られ、『蛇』の誘惑に乗ってしまった女の名です」
ファーザー中浦「カインは、エヴァが初めてお腹を痛めて産んだ子です」
エミママ「私、夢を見たんです」
大人になっていたエミママは、嬉しそうに赤ちゃんを抱いていた。
自分の面影のある…
エミママ「笑顔…そう、笑、でも、男の子だから『エミル』」
エミママ「ただ、夢では、一つだけ違っていて、男の人の声で『この子の名前は、ケインです』って」
ファーザー中浦は、顔面蒼白になっていった。
ファーザー中浦「ケインは…アメリカ人の伝道師は、カインとアベルをケインとエイベル(エイベルト)と発音するんです」




