この学園での初めての水泳
ジウルフマンに仕事として、行かされた隣街の小学校のプール開放と、意地悪な子に突き落とされた以外で学校のプール。
この学園は、男女共学だが、2クラス合同で、男子は男子、女子は女子だけなのだ。
女子のプール初日。
EMI「どうして? 教室で着替えると、男の子入ってくるかもしれないよ」
ミチル「………行こう」
EMI「うん」
廊下に出たミチルと、EMI
EMI「えっ」
教室、ミツルは、スク水を着ようとしていた。
入れ替わりに教室に入ってきたのは…
「私も、ここで着替えよ」
そう言うと、あっという間に裸に。
「なんで隠すの? 女の子だよね」
ミツルは、手を退ける。
「女の子なんだ」
「私のこと忘れちゃった? だったら悲しいな。私、小学校で同じクラスだったミカリだよ」
女子更衣室での着替えをしなかったのは、男の子だった頃を知っているミカリが同じクラスだったからだ。
白いドレスでドン引きされた卒業式は、この学園の中等部に入学することになったからだった。
ミカリ「ミツル君? 男の子だったミツル君だよね?」
ミツル「○○ミカリ」
ミカリ「嬉しい。覚えていてくれたんだね」
EMI「『男の子だった』ってどういうこと?」
ミチル「行こう」
ミチルは、EMIの腕をつかむと教室を出ていった。
スク水に着替え終わったミツルとミカリは、廊下を歩いてプールへ。
この学園でも、スク水を着た身体を男子に見られまくった。
プール
EMIは、当惑した表情で、スク水を着ているとはいえ、身体を見られることに抵抗があるようだった。
ミチルは、既にオンナだからか、なにも気にしていないようだった。
「友達の友達は、皆友達だ」などという偉いお坊さんの格言は、必ずしも正しくなかった。
ミチルと、ミカリの関係は、微妙だった。
いわゆる、移動教室。
ミカリは、嬉しそうにミツルの腕をつかんで歩いていた。
男の子「ミカリじゃねえか、久しぶりだな」
ミカリは、反射的にミツルを遠ざける。
ミチルは、このときだけは、阿吽の呼吸で、ミツルの前にたった。
男の子「ミツルと一緒だったのか」
男の子2「ミツルは男だぞ。あの女がミツルのわけねえだろ」
男の子「ミツルが女装してたりして?」
ミチルの影で、うつ向いているミツルを見て、男女を問わず同じクラスの子達は、大方のことを覚ったようだ。




