16間児 裕赦(3)
「これ乗っちゃっていいかな?」
目の前に堂々と観光ロープウェイが無料で山頂まで送ってくれる期間限定キャンペーンが貼られている、どうやら観覧車の方は昨日直ったばかりのようだ。
「「…」」
「ダメ―!絶対にだめー!乗ったら最初のギルドに強制送還してやるー!」
「まぁだめですよね…聞いてみただけです、はい。」
「じゃあ山頂向かってレッツゴー!」
「おー…」
上るのに4日掛かりそうだ、ロープやコンパスを使って慎重に行こう…ってあれ?コンパス壊れてない?直さないと…
「ストーップ!駄目だよ直しちゃ!今回は観察力と直感で山を登ってみて!」
「ええ!?まじですか!ハードル高すぎませんか?」
「高くないよこれくらい。後これから晩御飯を作る時にラズリの野外食事の教室をはじめるよ!楽しみにしててね!」
「おお!それはかなりありがたいですね!」
「うんうん!そしてクロノア君からロープを使って崖を登っちゃ駄目っていう伝言を貰ったよ!」
「はぁ!?じゃあどうすればいいんですか!?」
「決まってんだろ!みんなのロマン壁走りをするんだよ!丁度100メートル先に崖があるからそこで俺様のゴリ押しロマン教室を始めるぞ!」
「ええー!」
「その後に私の威圧感教室があるから期待しなさい。」
「まじかよ…」
「「「変わりたいんでしょ?」」」
「!?っはい!」
バッグの中から浄化の花を取り出して握りしめた。そうだ…あの時俺は自分より強い怪物から自分より弱い後輩を見捨てて逃げた、逃げた後でお礼を言われて…春香にまで迷惑を掛けた…
「「「…」」」
「頑張ります!改めてご指導お願いします!」
「うん!頑張ってね!ちょっと緊張しちゃったな…」
「そ…そうね、私達を驚かせるぐらいには頑張りなさい。ばれてなかったのね…」
「え…おう!任せておけ!ばれたかと思ったぜ…」




