外伝(3)
「うわ…」
入って早速モンスターに遭遇した。白い花の付いた緑色の毛虫の姿をしたもやもやだ。前本で読んだ怪物の種類に属するモンスターだ。
怪物の特徴は浄化の花と呼ばれている白い花に寄生されてるモンスターだ。
怪物はモンスターの中でも危険性が低く人を殺したり致命傷を与えた前例はない。ただやはり人に危害は加えるから逃げるに越したことはないけど…。怪物は決して弱い訳ではない、普通のモンスターより弱っている事もあるけど時に連携で攻撃してくるし、行動を先読みしてきたりする、都市伝説並みの噂だけど冒険者を助けたりするらしい。対処法としては戦って倒すか逃げるかだ。普通のモンスターと違って逃げたら深追いして来ない。
状況分析も出来たところでよし逃げよう!っと思った時…
「だぁ!」
リキくんが買ったばかりの木の棍棒で怪物を叩いた。
バキリと音がして木の棒きれが足の下に転がり落ちた。
リキくんは手に持ったもう片方の棒きれを捨てて私を担いで来た道の逆方向に向かって走った。
「うおー!」
「次の角を右に曲がって!」
「わかった!」
リキくんが必死に走っている間私も人がいた痕跡を探る、何とかその人を見つけて一緒に逃げ出せればいいけど…
「こっちだ!」
「リキくんそっちだって!」
「よしわかった!」
何とかその人を見つけたしさっきの怪物からも逃げ切れた、ひとまず安心かな?
「えっと…はじめまして、私はチシルで隣がリキくんです。」
「俺はイサマキだ。助けに来てくれたんだろ?ありがとな!チシル!リキ!」
「と言っても私達も迷子になっちゃったんだけどね…」
「まぁ三人寄れば文殊の知恵って言うだろ?何とかなるって!」
「はぁ…」
「それより二人でパーティーなんだよな?パーティー名は何ていうんだ?」
「{名前はまだない}です。」
「え?ないっていいの?」
「いえ…実はその…」
恥ずかしいけど訳を説明した。
「っと言う訳で他のパーティーメンバーが揃ってから一緒に決めたいなーなんて…」
「俺はそのパーティーに入っていいのか?」
「いいんですか!?」
「自分で言っててどうかと思うけど、何かその待ってるメンバーって俺なんじゃないかなって気がするんだ。」
「決まりだね、じゃあ今度こそ外に出る方法を考えないと。」
「「あ…」」
とりあえず三人で叫んでみる。
「「「誰かいますかー!助けてくださーい!」」」
そしてすぐに三人で一緒に後悔した。そういえば最初の方でイサマキくんが助けを呼んだ後悲鳴に変わったんだった。何が三人寄れば文殊の知恵だ。バカが三人揃ってもバカのままじゃないか。
「「「うわー!」」」
その後どうやって逃げたか思い出したくない、最後に冒険者のベテランの人が騒ぎを聞きつけて助けに来てくれた、しばらく洞窟には近寄りたくない。




