外伝(2)
「これなんてどうかな?」
私達はギルドの依頼掲示板を見て受ける依頼を探していた。
「何々?薬草集め?いいんじゃないかな。」
私がギルドに来る時持ってきたお金はあくまでも一人分のお金だった。昨日リキくんの分の手続き代とこれから二人分の宿代、食費や装備の買い揃えなければならない事を考えるとお金が全然足りない。なので急いで依頼を受けに来た。間違っても戦闘しなければならない依頼を受けてはいけない、お金がないからまともな装備は買えなかったし、私達は出会ったばかりでコンビネーションも全然できない、こんな状態で戦いに行くのは自殺行為だ。命あってのお金である、危険な依頼は避けよう。
「この依頼でお願いします。」
「わかりました、気を付けていってらっしゃい。」
受付のお姉さんが笑顔で送ってくれた。
嵐前山の山道を1時間歩いてたどり着いたのは矢羽伊四冠という名前の洞窟、嵐前山自体夜行性のモンスターが多く夜までは至って安全。矢羽伊四冠洞窟の中にはモンスターがうじゃうじゃいるけど日の光に弱く、夜になるまで出てこない。
念の為に朝早く出発していき矢羽伊四冠洞窟の前で薬草採り、ここで採れる薬草が一番多いのだ、何故知っているのかって?私が今まで嵐前山で過ごしていたのだ、夜は家から出して貰った事ないからモンスターはほぼ見たことないけどね。
「おーい!誰かいるかー?」
2時間程薬草を採っていたら洞窟の方から声がした。
「いますよ!どうかしましたかー!」
「おーい!誰もいないのかー!ってぎゃー!助けてくれー!」
「…」
助けに行こうかな…でも行っても助けになれない上にかえって自分まで危なくなるかもしれない…
「行くの?」
悩んでる私の隣にいつの間にかリキくんが立っていた。
「うん…何か放っておいてはいけない気がして…」
「行くなら一緒に行くよ。」
「えっ!でも」
「モンスターを倒せるかわからないけどその…精一杯頑張ってみるよ。」
「ありがとう…でも危なくなったら私を置いて逃げてね?私の我儘のせいでリキくんを傷つけたくないから。」
「大丈夫!いざという時はチシルも連れて逃げるから!」
逃げ腰の台詞なのにかっこよく聞こえた。




