外伝
「えっと…こっちで合ってるよね?」
何とか親を説得して私は冒険者になる事を許された。子供の頃から本の中に出てきた色んな場所に興味が尽きなかった。
今歩いてる地面の下に地底があって火よりずっと熱いマグマの中を泳ぐ種族がいるらしい。
湖何か目じゃないくらい広くてでかい水溜まりは海というらしい、雲の上に住んでる種族もいるらしい。
行ってみたい!会ってみたい!
ギルドには色んな種族がいるらしい、他の種族とパーティーを組んで色んな困っている人の依頼を受けて冒険したり助けたりするのが冒険者らしい。
つまり色んな種族の人達と友達になって、色んな所を友達と回ってお互い助け合って人助けまでできる夢の様な職業らしい。
「ほえ?」
「ゔう…」
ギルド前まで着いたら大男が門の前で座り込んで込んでうずくまってた。
「あの…大丈夫ですか?」
「ゔあーん!」
「きゃー!」
喋りかけなきゃよかった。
「驚かせてごめんなさい…」
土下座してきた彼は何故うずくまっていたかを話した。どうやら私と同じ遠い故郷から冒険者登録をしてきたけど持っているお金が足りなくて、知らない人から笑われたあげく残ったお金も奪われてしまったらしい。
「もしよかったら私が払いましょうか?」
「え!でも…」
「その代わり私とパーティーを組みませんか?」
「いいんですか?」
「はい!あまり戦闘では役に立たないけど頑張ります!」
「ありがとう…ゔゔ..」
これでも頑張って耐えていたんだろう、安心した途端泣き崩れてしまった…ここまで言っておいてだけど…お金足りるかな?
「あら…あなたよかったわね。」
受付のお姉さんはこの人の事を覚えていたらしい。目を真っ赤に腫らせた大男を見て少し安心した様な顔をした。
「こちらのシートを書いて下さい。」
「はい」
近くのテーブルを囲んで書き始める
「私の名前はチシルです、あなたの名前は?」
「リキです!その!よろしくお願いします!」
そう言ってリキくんは思いっ切り額をテーブルにぶつけた。痛そう。
「えっと…そんな畏まらないでください!こちらこそよろしくね、リキくん。」
ということで今度こそシートを書いて行きましょう。
「まずは種族ですね。あの…私の種族はハーフエルフです。あなたの種族は?」
「ドワーフです。」
「ドワーフ!?初めて見ました!凄い!背が高いんですね!」
「えっと…はい、よく言われます。」
しまった!興奮し過ぎて少し引かれた!
「ご.ごめんなさい…次は年齢ですね。私は18歳です、あなたの年齢は?」
「17…ってえ?18?」
何よ…身長か?胸か?言っとくけどハーフエルフの18歳は人間の7歳だからね?発育が遅いとかでもないんだから!後ついでにあんた私より年下なのね…私はお姉さんだから今回は許してあげる…
「むう…次は能力です…って能力?」
リキくんの方を見たらそっちも解らないという顔をしていた。
「どこか解らない所があるのかしら?」
困っている様子を見て受付のお姉さんが他の人と受付を交代してカウンターから出てきた。
「能力って一体何ですか?」
「そうね…お二人は特別な事ができる人に会った事あるかしら?」
「うーん…そうだ!お母さんが本に手を翳しただけで内容がわかるって言ってた!」
「そうそれよ!お二人はそういった誰にも真似できない事は出来るかしら?」
「「できない」」
同時にはもってしまった…私達のパーティー大丈夫かな…
「まぁ…能力が無い人がほとんどだから落ち込まないで下さい。それよりパーティー名は決めましたか?」
うーん…二人だけで決めたくないんだよね…後から来る人達とも一緒に決めたいな、パーティー名って後から変えられるかな…
「パーティー名は後からでも変更の手続きを出せますので、そこまで悩まなくていいですよ?」
受付のお姉さんが心を読んだかのように付け加えてくれた。
「リキくんは何かないの?」
「チシルが決めていいよ。」
「私は色んな種族の人達と友達になって、色んな所を友達と世界を回りたいの、だから私達だけでパーティー名を先に決めたくないの。だから…恥ずかしいんだけど、パーティー名は{名前はまだない}でいいかな?」
言ってて恥ずかしくなった…顔が熱い。
「チシルがそれでいいなら僕も構わないよ。」
リキくんは笑顔で言ってくれた。受付のお姉さんも困った笑顔で了承してくれた。
「彼女の事をちゃんと守ってあげてね?」
それを聞いたリキくんの顔が真っ赤になって固まった、私の顔も凄く熱い。
お姉さんはその後仕事に戻って私達は旅館を探して泊まった、次の朝までお互い上手く顔を合わせられなかった。




