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サキュバスの冒険  作者: みーたーなー
15/43

14暁(4)

「「僕は一体何を飲まされたんだろう…」

「ラズリが発案して三人で作ったダークネス第一号薬だよ!美味しかったでしょ?」

「…」


もう作り笑いも出来ない、たった三日間で悪意のない人にこんなに振り回される事は今までにない、頼むから休ませてくれ…


「美味しくなかったの…?」


ラズリが涙目で僕の服をがっしり掴んでた


「ラズリ…可哀そうに…暁!早く返事しなさいよ!可哀そうじゃない!」


誰と誰のせいだと思ってるんだ…


「見損なったぞお前!どんな状況だろうとそこは笑顔で美味しかったと言えよ!」


初めて会って名前どころが会話すらした事ない人に見損なった言われた…


「もう!手伝ってあげないよ?」



「美味しかったよ、ラズリ…」


はにかんだ笑顔で笑い返されたが僕には弱みを握られた気分だよ…ラズリ…


「まぁ、朝の6時から8時までなら仕事を手伝ってあげるわ、騒ぎを起こす者達のリストを作って頂戴!悪口を言うのと慕い過ぎて行動にでた奴らどっちもよ。」

「えっと…どうする気?」

「後で一時間散歩がてら鎮めてくるわ、その間ラズリとクロノアはここに残って暁と世間話でもしていて頂戴。」


やっぱりユリア怖い…


「家族の方にも行くんだろ?一人で大丈夫か?」

「大丈夫よ、私の事なんだから。でもそうね…ラズリ念の為に見張っておいてくれるかしら?」

「いいよ!ラズリに任せて!」

「なら心配ないな。」

「えっと…資料纏めておいたよ…」

「あら、相変わらず仕事が早いのね。行ってくるわ、ご機嫌よう!」


そう言ってユリアが出て行った後すぐ、門番の悲鳴とユリアの説教が聞こえた。ユリアには逆らわないでおこう…


「ラズリは行かないのかい?見張る約束をしたんだろ?」

「大丈夫だって!うちのラズリは凄いんだぞー!」

「うん!ラズリ凄いから大丈夫!暁お兄さんも褒めてくれていいんだよ!」

「はいはい…」


色々誤魔化されたけど頼まれたから一応撫でてあげる、深く追求すると困るのはこっちだという事なのはユリアと一緒に過ごして既に体験済みだ。触らぬ神に祟りなし。


「ユリアとは仲いいのか?」

「どうだろう…掴みどころがない性格だからな…」

「おいおい、あいつは俺たちの中で一番真っ直ぐな性格してるのに掴みどころがないなんて言ってたらラズリの玩具にされるぞ?」

「ラズリいい子だからそんな事しないもん!暁お兄さんはラズリを撫でてくれるいい人だから玩具にしない!」

「あはは…そうだな…ラズリが何かやり過ぎたら俺かユリアに言ってくれ、二人係で止めるから。」

「あぁ…ありがとう。」


クロノアだっけ?笑顔が固まって青筋が出ている様な気がするけどラズリが暴走したらそんなにやばいのか?うーん…


「暁お兄さん抱っこー!」

「なつかれてるな…えっと…暁さんでいいか?」

「いや…暁でいい。それよりラズリは人に心を開きすぎてないか?」


そっとラズリを抱えて頭を撫でてあげる。


「そんな事はないぞ?ラズリは人の好き嫌いが多いから、表向き誰に対しても笑顔だけど撫でてもらったり優しくしてもらう人はちゃんと決めているんだ、一番人の悪意に敏感だし悪意を持つ奴に対しても俺たちの中でも一番容赦ない方法で消しに行くからな。」


「え?」


後半何かやばくない?


「いや、忘れてくれ…それより個人の依頼とか出してくれよ!仕事大変なんだろ?」

「そうだね…じゃあこの薬作ってくれる?名前は不気味だけど結構効いてる気がする…眠気覚ましかい?」

「いや、不老不死の効果を無くしたエリクサーだそうだ。」


は?エリクサー?


「それは本当かい?ラズリ…って…」

「気付いてなかったのか?途中から寝てたぞ?」

「…」

「ただ今戻りました…って暁…あんたそっち趣味だったのね?」

「あぁ…俺の目の前でずっと姫様抱っこしてたぜ?」

「「変態(だな/ね)」」

「ちょ…ま…」


二人に満足するまでからかわれた後ラズリが起きて三人は報酬金だけ持って帰っていった、ギルドに配った依頼回収しないとな…その前に少し休むか。


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