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転生者のハーレム要員を【寝取って】物語をぶち壊しにする転生者の話

作者:三浦裕
「地球人てどーしてすぐ転生してくんの!? いや転生してもいいけどうちの世界にはこないで欲しいわけ、迷惑だから。いや最悪きてもいいけどうちの国には手をださんで欲しいわけ、滅ぶから。まじ迷惑してます」

 地球から来た転生者に散々苦しめられたオークの女王オ・ルナは憤慨していた。必ずやあのくそ生意気な地球人どもに目にものみせてくれようと。だが――

「しっかし地球人超つえーからのう……なんなのあの針がバカになった体重計みたいなステータス。バックに女神でもついてんの? 勝てん勝てん」

 地球人は殺りたいが、しかし地球人強すぎる。悩んだオ・ルナはある妙案を思いつく。

「地球人は地球人に殺らせたろ。むっふっふ。わらわってばまじ策士」

 オ・ルナは唯一知り合いの地球人、カトー・モトキにクエストを発注する。
 地球からきた転生者を、オークの国にあだなす前に殺ってくれ。

「報酬は……そうじゃのう、一人地球人を殺すたび、わらわにエ、エッチなことしてよいぞ……?」

 カトーはその提案に乗る。
「任せとけ、転生者を殺すなんて簡単だ――あいつはハーレム要員の女を寝取られると、勝手に力を失って弱る」



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