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風のフィーア  作者: TAI
6/11

仲間

「え〜、わたくし、ここイリアでの派遣隊ガイドのランクと申します。

え〜、本日皆様にお泊り頂くのは、あのホテルになります」

派遣隊が宿泊するホテルは、イリア港に隣接するポピュラーな場所であった。


「ここが部屋だな」


リーベルトの部屋は、ニニアからのもう一人の派遣者、トーボとの相室であった。

「君がリーベルトかい、よろしく」


トーボは人辺りがよく、冷静な大人な印章だった。


「おっす、よろしく」


オージュの部屋は、タユからのコーキと一緒だった。


コーキは15歳だが、遺跡についてオージュと共に勉強する仲だ。

「オージュと同じ部屋かぁ、なら今夜は遺跡のお話しでもして過ごそうよ」


「うん、そだね」


二人は兄弟のような関係だ。


「あなたがユリカさん?」

「あ、あなたがメリアね?」


ユリカと言えば、あの船の上でオージュと話した女だ。

メリアは、タユで保育的な仕事をしていた。

19歳と、最年長であり、おねぇさんのような存在だ。

この部屋には、ニニアから双子の女の子が相室する。

「ユリカ〜、ここでいいのね?」

常に二人組で行動するフアとトアだ。

「これは…

タユにはない花…

ラバ…」


「はろ〜、そこの引きこもりがちなきみぃ〜、名はニアンでいいのかな?」


「そ…。」


ニアンはタユの出身。

植物の研究をしており、無口な性格。


ニアンと相部屋は、ご察しの通りミエレ。


……心配である。


部屋構成は複雑であり、名前など混乱する可能性もあるが、読んでいるうちに把握していくであろう(多分)


「え〜と、もう一人、タユからクアールと言う子が来るみたいですが、出発に遅れてしまったみたいなので後から合流します」


ガイドのランクが言った。

「そんなやつ、タユにいたっけ?」


リーベルトが言った。


「さぁ…オレは聞いたことないなぁ…」


オージュが言った。


「私…聞いたことがあるわ、確か最近タユに来た子よ」

メリアが言った。


「ふぅん」



部屋に荷物を移動している間に、外はすっかり夜になっていた。


イリアの夜は、タユ・ニニアと違って闇にはならない。

街灯によって街は燈され、様々な店や民家で明かりを絶やすことはなかった。


「それでは、ディナーに致しましょうか」


ランクが運んだ料理は、どれも初めて見るものばかり。みな、恐る恐る口に運んだ。

メリア

「おいしい…」

リーベルト

「うまっ…」

コーキ

「おいしいっ!」

ユリカ

「まあまあね」

ニアン

「……」

ミエレ

「デリシャス」

フア&トア

「うん」

オージュ

「こんなに美味しいものもあるのかぁ」


みな各自楽しんでいるようだ。

メニューは…

・ポロの実のジュース

・リンリン鳥のソテー

・ライス

・クアイモのフライ



「ふぁ〜、腹一杯…」


リーベルトが倒れ込んだ。


「何してんだよ、リーベルトぉ」

コーキがからかう。

「まったく…(笑)」


オージュが笑った。


「都会の料理も美味しいものね」


メリアが言った。


「僕にはこういう料理の方がお口に合うみたいだ」


「むりすんなよ〜、ミエレはホントはニニアのカエル肉が好きなくせに〜」


フア・トアがおちょくる。

「な、失礼な!あんなもの!人が食べるものじゃない!」

必死になって否定するミエレを見て、ニアンの一言。

「見苦しい…」


そんなこんなで一日目の食事を終えた。


「と、いうことはだよ、カザ遺跡ではリーグル文字の石版が見つかったことから見ても、ミアー民族の存在は否定できないものになったんだ」


難しい顔をして、オージュが話す。


「やっぱりそうだよね?」

コーキが頷く。


食事を終えた派遣隊のメンバーは、各自部屋で過ごすことにした。

ミエレとニアンをみな最後まで心配していたが、案外相性が悪いわけでもないようだ。


オージュとコーキの部屋からは、窓の片隅に満月が揺れていた。


「ねぇ、見てみて!

綺麗だよ!」

「本当だ…タユで見た空を思い出す…」


その時であった。


「コンコン…。

ねぇ〜、開けてくれない?」


聞き覚えのある声が聞こえた。

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