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黒真は、悟る、間に合わないと。諦めが頭を過ぎった瞬間、黄金の火柱が上がる。
「紫色の祖父、紫藤黒真、紫に連なりし者、紫の縁者よ」
黒真を様々な呼び方をした。その声に、その雰囲気に、黒真は覚えがあった。
黄金の火柱の向こうより現れる虹色の髪を持つ少女が現れた。その少女こそ、アデューネ。
「【虹色洗礼】のアデューネ、助太刀に参りました」
その周囲に顕現する七人の天使。黄金の翼、白銀の翼、白色の翼、桃色の翼、橙色の翼、水色の翼、紫色の翼。
シイロは、後天的に天使になった半人半竜の天使なのだ。」
――む?別世界からの介入か?
ガリューの声。異世界からの闖入者に、面白くなさそうな声を出す。
――あー、どの世界の奴等だい?まあ、いいや。四つのどの世界かは知らないが、邪魔するのなら、殺すまでだよ。
ガリューは、まだ、理解していない。世界が計七つだと。
「あれが、黒真祖父さん、か」
紫色は初めて会う祖父に、感慨深そうな顔をしていた。
「お前がアデューネの夫とか言う奴か。ちょっと時間を稼いでおいてくれ。俺が片をつける」
黒真は、最後の希望を構える。
「了解。【紫色の狙撃者】の本気を見せるよ」
そう言って、手を振った瞬間、紫色の閃光が、極太ビーム兵器の様にガリュー目掛けて三本飛んでいく。
他の天使は輪になるように円を組む。
「この世界と他の世界の位相を整えます。全員、私にあわせて頂戴」
そう言って、何か、言の葉を唱えだす。
「さて、と、こっちは、こっちで、とっとと準備を整えるぞ、氷雨!」
氷雨は、こちらはもう準備できています、と言った風に頷いた。氷雨は現在、言語機能をオフにしている。
「待って下さい、紫藤君。貴方には、それは使えません」
フューゼが止めに入ってくる。しかし、黒真は、それを使用する。金色の柄と青色の刀身。それの名前を黒真は言う。
「【選定の剣】」
その瞬間、【選定の剣】の【科力】、【選定を受けし戦帝】が発動した。
「なっ、まさか、嘘?!」
フューゼとイヴリアの驚愕。そして、刀身が折れた。
「お、折れ」
フューゼがそこまで言って止まる。違う、折れたのではない。
「あれは、いったい」
そこで、紫色から声が飛ぶ。
「こっちは、あの剣を抑えるのがもう限界だよ!そっちは!?」
それに対して、黒真は、にやりと頷いた。




