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轟音に驚き全員が学生寮から外を覗いた。そこに広がる世界に、全員が更なる驚愕を受けるのだった。
上空に眩い光の世界と暗い夜の世界、高度な機械技術によって建物ある世界が映し出されていた。まるで、世界が繋がってしまったかのような。そして、そんな驚愕を受ける地球とエスサイシアの人間達とは別に、もっと驚きを受けているのが黒真だ。
「シュリクシア……、デシスピア……」
黒真が空に見たのは、行った事のある二つの世界。そして、もう一つ、エスサイシア。
「シュリクシア。デシスピア。>>>聞いたことの無い単語ですが、それは、空の別位相にあると思われるあの二つのことですか?>>>」
黒真は、氷雨の言葉に頷いた。
「肯定と判断します」
黒真は、戦慄した。一人の青年が、空に浮いていることに。
――聞こえるかい、四つの世界の人間よ!
急に世界に響く声。空に浮かぶ青年が発しているのだ。
――僕は、ガリュー・ファンステイン。全ての世界を統べる神になる男だ。
黒真は、ガリューの言葉に、思わず構えた。ガリューは、手に剣を持っていた。
――八本目の聖剣、【時空の剣】は、僕が手にした。これを持って、全ての世界を僕が滅ぼす。
不気味な笑みを浮かべた青年の言葉に、世界が揺れた。そんな中で、自己を保ち、平静でいた数人、イヴリア、黒真、氷雨、フューゼが、第一に動き出す。
「紫藤黒真!あれを止めます!貴方の力でどうにかなりますか?!」
イヴリアの焦り交じりの声。ただ、黒真は冷静に答える。
「無理だ。【誓約の杜】に必要な対価がでかすぎる。それに【時空の剣】とやらには、【時の刻印】も【絶対領域】も効かないだろうしな」
黒真の言葉に、イヴリアは悔しそうに、顔を歪める。
「私の【創造されし想像】でもあれには一切手出しできないのよ」
イヴリアの言葉に、黒真は、氷雨を見た。そして、氷雨に問う。
「氷雨、あれの科力適性はどれくらいだ?」
その言葉に、氷雨が瞬時に答える。
「あれと言うのは、先ほどの話の方ですね?>>>それに関しては、EX相当です」
黒真が少々困ったような顔をした。しかし、それは一瞬で、次の瞬間にはにやりと不敵に笑う。
「氷雨、お前の第三機能とやらを使わせてもらうぞ」
黒真の言葉に、氷雨が静かに頷いた。
「了解しました。>>>こちらは全ての機能を提供します」
氷雨は、そう言うと、静かに黒真に促す。
「科力の準備を」
氷雨の言葉に、黒真は、駆け出そうとし、止める。タイミングのいいことに、目的の物をフューゼが持ってきたからだ。
――さて、手始めに、地球から破壊するかな。
ガリューの言葉が聞こえたことで、地球にいる全員に緊張が走る。しかし、黒真が即座に【誓約】する。
「俺の子孫の苦行を俺が肩代わりする。その代償に、攻撃を一時止めろ!」
その誓約により、ガリューの振るおうとした剣が止まる。
――おやっ、何だ……
ガリューはわけも分からず止まった。黒真は、この期を逃さないために、フューゼに詰め寄った。
「フューゼ、それをよこせ」
黒真の言葉に当惑するフューゼ。
「これは、科力適性がEX以上必要ですよ?」
フューゼのそんな言葉を無視して、それに手を掛けたとき、再び、最悪が訪れる。ガリューが剣を、振るった。




