第4話 仮面のない男の慟哭
■犯人視点(回想)■
──オレは、静かに語り始めた。
オレはこの世界に嫌気がさしていた……。
オレには《才能》が無かった……。
この世界の人間はある一定の歳月を過ぎると二極化する。
《《才能》》が『有る』人か『無い』人か……。
くそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソ糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞……
それでもオレは頑張った! 努力した!!
良い学校に入るために必死に勉強し、良い会社に入るために必死に就活を頑張り、世間的にも認知度が高い大手企業に就職することが出来た!!!
入社して1年目でそこそこな営業成績を残し、年間優秀者にもノミネートされ順風満帆の生活を過ごしていると、ある日突然上司から嫌がらせをされるようになった……。
何が原因なのか自分自身分からず、
その嫌がらせは日に日にエスカレートしていき、仕事にも支障をきたすようになっていった……。
流石に我慢できず社内の相談窓口に相談すると、嫌がらせをしてきた上司のさらに上の立場にいる人物から呼び出された。
『やっと解放される──』
内心そう思いながら上長が待つ部屋へと入室すると、1枚の紙を渡された。
その紙には【解雇予告通知書】と記載されており、そこには自分の名前が記載されていた。
それを見た瞬間、頭が真っ白になった。その後の上長が話していた内容は朧気だが、要するに辞めてほしいとの事だった。
最初はそれを拒否したが、嫌がらせはその後も続き、周りも会社も何もしてくれないまま、身体的にも精神的にも耐えきれなくなったオレは会社を辞めることになった……。
会社を辞めて分かったことだが、どうやら嫌がらせをしてきた上司は、勤めていた会社の上層部の関係者だったらしい……。
くそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそくそクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソクソ糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞糞……
その後、再就職を試みたが上手くいかず、貯金も僅かな状況で苦しい生活を送っていたある日、SNS上である求人を見つけた。
それは高額な報酬の割に、仕事内容は至って簡単なものだった。
その内容とは──《荷物配達》。指定の場所に置いてある荷物を、指定の日時に指定の場所へと届けるという仕事。
怪しいと思いつつオレはその求人に応募した──。




