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つれないね、恋の分からず屋  作者: 伊藤東京
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横浜とカーセックス 8

 いつも新宿にいるからか、店が立ち並ぶ暗い道を行くのは久しぶりで、とても健全に思えた。閑散とした中、遠くから車の音が聞こえる。

 歩いて駐車場に戻った私たちは、そのまま車に乗って四十分ほど走っていた。住宅街の狭い道を通った先に砂利の空き地があって、よくよく見たらそこは有料駐車場だった。そこにわたるが車を入れる。

「俺の家、歩いてそこだから。車のカギどうする? 持ってる?」

「一応私が預かっとくよ」と美和子が受け取る。

 わたるが車の外に出て「おやすみ」と挨拶をして別れた。

「なんか夜の車ドキドキしちゃうんだけど」

「美和子、カーセックスが夢って言ってたよね」と結愛が言う。

「ここでできるんじゃね?」

「私たちいるけどいいの?」と美和子に疑問を投げかける。

「いや、二人はあんま気にならない」

「マジ? すご、さすが美和子じゃん」

「じゃあすれば? 全然協力するよ。多分コートとか掛ければ見えないし」と結愛が言う。

 まさは「え?」と困惑したような笑いをしたが、まんざらでもなさそうだ。

「本当? え、協力してくれる?」と美和子が私たちを見る。私は首を縦に振った。

「じゃあ、誰も来ないように見張っててくれない?」そう言いながら美和子は着ていたコートを脱ぎ始めた。そのままそのコートをまさのズボンの上に被せて、自分の頭を潜らせる。

「あれ? まさいつもより大きくない? 興奮してるの?」

「まさも男の子だもんね~」と結愛が言う。まさは「いやいや」と笑って手をひらひらさせる。すると美和子がフェラし始めた。コートが上下に動く。

 二人が一番後ろの後部座席でしているあいだ、私たちは真ん中の席でその様子を、車の背もたれから頭だけ出すようにして見ていた。

「気持ちいいの?」結愛が質問する。まさはこの状況で質問されるのかと驚いて「え?」と結愛に聞き返した。

「この人超上手いよ」

「へぇ~」

 すると美和子が「私、自慢なんだけど、口だけでできるよ」と言って両手を掲げて見せた。コートがまた上下に動き、まさは気持ちよさに悶えるような顔をして、上を向く。私たちが見ているのを気にしてか、笑って目を瞑りながらずっと上を向いている。

 少ししてから、美和子がコートから頭を出した。そのまま狭い中美和子が横になり、ズボンのチャックが元に戻っているまさが美和子に覆い被さるようになった。


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