↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
AI達はオンラインファンタジーゲームの住人だと気付いていない  作者: 弐屋 丑二


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

8/31

紫のバリアの外

 日が暮れていった。ゴブミツは相変わらず寝ている。私は寝られないので木々の間から見える星を見上げる。それもしばらくすると飽きてきて、お腹が空いたのでリュックから干し芋を出して食べると何か急に眠くなってしまい、気付いたらシートを敷いて寝てしまっていた。


 ……


 起きた。ゴブミツは上半身を起こし冷や汗を垂らしている。私も未だ暗い辺りを見回し

「……うわああ」

恐怖で声が出てしまう。紫のバリアの外は虹色のスライムだらけだった。木や薮に取りついて葉を食べているようだ。ゴブミツは私を見ると無理に微笑んで

「は、入ってこねえから、だ、大丈夫だゴブ!どうせナカマは朝まで起きねえゴブ!もっ、もう一回寝るゴブ!」

そう言うとゴブミツは寝てしまう。私は恐怖で寝られないのと、おトイレに行きたくなってきた……。


 しばらく我慢していたが堪えきれず、しようとして思いとどまり、また我慢していたが、もう限界だったのでバリアの端で蠢くスライムを側に見ながら……。色々と最低な気分だけど、生理現象なので仕方ないって学校の先生も言ってた……。これもお父さんを探すためだ!と気持ちを整えていると、また眠くなってきた。


 ……


 次に起きると明るくなっていて紫のバリアは消え、周囲にはスライムの死骸が散乱していて、ナカマとお父さんの斧を杖代わりに立てて身体を預けているゴブミツが

「これで僕とルフィナちゃんはレベル8だ。ゴブミツは12になったよ」

「楽勝だったゴブ。武器が良いゴブ」

私が身体を起こすと何か軽い。ナカマはこちらに気付くと

「起きたらスライムが二十九体も居たからゴブミツと必死に倒しまくってた。斧がよく効いたよ」

「スライムは意思がねえから倒しやすくて助かるゴブ」

ナカマはニッコリ微笑み

「よく寝たから頑張れるよ!行こう!」

リュックを背負った。私も頷く。


 足取り軽く早朝の森を北へ進んでいく。獣道を進み川沿いに出て、途中で野犬に遭遇したが、ゴブミツが両手持ちした斧を振り上げると逃げていった。ナカマを先頭に川沿いを歩いていくと森を抜け、草原地帯に出た。ナカマは遠くまで続く川を見ながら

「この先に東西に流れる大きな河があって、この川と合流する」

「そうだゴブ。この辺りは人間側の国だから泳いで渡るの大変だったゴブ」

「河の先にスナイドの街があるの?」

2人は頷いた。

「行こう!」

私は歩き出す。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。