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AI達はオンラインファンタジーゲームの住人だと気付いていない  作者: 弐屋 丑二


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我々への制裁

ネココの恐ろしい攻撃でゴブミツとゴンゾウが逝った。ゴンゾウは逃げ遅れたキャピナを庇ってナカマにキャピナを投げつけ、ゴブミツは私をナカマの方に押し出し

「ナカマあああああ!ログアウトするゴブ!大丈夫!僕はずっとお前らを見守ってるゴブーーー!」

そう言うとニカッと笑って爆風と光に飲み込まれた。


 私とキャピナはナカマがログアウトした後の紫のバリアに守られて、傷一つなかったが、爆音と光が消えた後、ファーゴ市は瓦礫一つなかった。港も人も、船も建物も城壁も黒く焦げた大地以外、何もなかった。しばらくすると、遠くにシャドウが姿を現し、頭をかきながら紫のバリアに守られた私達に近づいて来て

「すまんなあ……ネココ側が、ここまで開き直るとは思わなんだ」

そして辺りを見回し

「ゴブミツとゴンゾウが逝ったかあ……」

やるせない表情で青空を見上げる。


 直後にナカマが戻ってきてバリアが消えると、混乱した表情でシャドウを見て

「ろっ、録画はログアウトする直前まで撮ってた……後で送ります……こんな時にごめん……何か……ママが向こうの部屋で泣いてて、僕、慰めてこないと……」

気弱そうな声で言った。シャドウが頷き

「親は大事にせえ。安心してこちらは任せなさい」

ナカマは頷いて、すぐにまた、その場から消えた。


 シャドウは周囲を見回し

「エリザベスからフレンドチャットが来たわ。地下都市も崩落で壊滅したそうじゃ。脱出に時間がかかるらしい。これは実質的な運営から我々への制裁じゃな。船も資産も破壊されたわ」

私は仲間の死に泣くよりも、怒りが湧き上がってきて空へむけ

「何で!?こんなの間違ってる!」

叫び声を上げるとキャピナが力無く

「……私はもう、地元に帰る……お前らも行くとこ無いなら来るか?」

と言った。

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