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AI達はオンラインファンタジーゲームの住人だと気付いていない  作者: 弐屋 丑二


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動画

ナカマが神妙な面持で

「僕はナカマと言います。元々はvtuberウサギジングウネココさんのファンボーイの一人でした」

私は横で黙って聞いている。ナカマは更に

「僕はネココさんにこの世界で会おうとして、ネットゲーム初心者にも関わらず、この世界に飛び込み、そして初心者故に大失敗しました。そこで偶然、このルフィナさんと出会ったのです」

私の番だ。私は緊張できっと顔を真っ赤にしながら

「ルフィナと言います!私はウサギジングウネココさんが身体を乗っ取ったヴァレウスお父さんの娘です!!ネココを追っている途中で!倒れているナカマさんと出会って!おうちに連れ帰りました!」

そこで私は一度、呼吸を整えて

「元気になったナカマさんとネココを追って旅を続けています!ネココ!お父さんを返してください!村で待っている私のお母さんも悲しんでいます!お父さんを返して……返してよお……」

今までの旅が急に頭に思い浮かんできて、私は泣き出してしまった。


 ナカマは私の身体を支え

「ネココさん、僕達はルフィナちゃんのためにあなたを追い続けます。出来れば今すぐヴァレウスさんの身体を返してください。僕達の望みはそれだけです」

ナカマはそう言うとしばらく棒立ちのまま動かなくなり、そして突然動くと

「録画停めました」

そう言った。黙って見ていたエリザベスとシャドウが満足げに頷き

「シャドウ、後は運営とネココがどう動くかじゃな」

「そうじゃな。これで我々をBANするようならその程度の運営だったというわけじゃ」

2人の言葉にナカマは硬い表情で頷いた。


 三日間、私たちはファーゴ市で動かずに待った。ナカマによると、シャドウが「編集」した「動画」は「ナカマのアカウント」を伝って「ネット」というところで皆から見られ、とんでもない反響があったが、ネココ自身からの反応はまだないそうだ。殆ど知らない魔法の呪文のような言葉の連続の説明だったが、ネココが動いていないことだけは私にも分かった。


 シャドウによると

「ネココは今や登録者400万の大人気vtuberじゃ。裏で所属事務所の必死の対策会議が行われとるのよ」

エリザベスも笑いながら

「我々の動画は既に1000万再生され、自動翻訳で世界中でニュースになっておる。ネココも無視できんよ」

2人とも良くわからないことを言っていたが、とにかくネココは私達のことが気になっているが黙っているようだった。


 そして4日目の朝……私達は驚きすぎて大変なことになる……。

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