↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
AI達はオンラインファンタジーゲームの住人だと気付いていない  作者: 弐屋 丑二


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

20/31

考えがあるゴブ

 私達はまず、街の下水道を兼ねた地下道に出現するという金色に輝く海老を倒しに行くことになった。当然、依頼書で受けたクエストのうち一つだ。


 地下道への階段を降りながらゴブミツが

「ゴールデンシュリンプ討伐なんて、普通余ってねえゴブ。うちの故郷でも一瞬でなくなるゴブ」

「モンスターにも冒険者ギルドがあるの?」

私が尋ねるとゴブミツは少し怒って

「僕らも人間と変わらねえゴブ。困りごとを解決する必要があるゴブ」

ゴンゾウが嬉しそうに

「おったぞ!」

降りてすぐの水たまりで跳ねて水浴びしている様に見える、数匹の黄金のエビを指差した。


 近くまで4人で静かに近づき、一気に突進して踏みつけると、金色の粉をまき散らして消えた。ゴンゾウが更に前方を指差し

「どうやら長期間放置されて、大繁殖しとるようやな」

確かに通路の先が黄金に輝いている。私は皆に

「なんでゴールデンシュリンプは倒すの?」

無害そうなのに……。ナカマが苦笑いしながら

「放っておいたらゴールデンシュリンプが地下水道を占拠して、糞で水が濁るんだよ」

「地味にやべー害虫だゴブ。あと経験値高いゴブ」

ゴブミツは両手で斧を構え、ゴンゾウが頷いてオールを両手で構える。私とナカマも頷いて全員で突撃した。


 地下道から出る頃にはゴブミツがムキムキになっていた。彼は嬉しそうに

「ゴブリンはレベル上がりやすいゴブ」

ナカマが苦笑いして

「僕が37、ルフィナちゃんが41、ゴンゾウさんが47、ゴブミツは60でカンストしたね」

ゴブミツはムキムキの筋肉で斧を片手で持つと

「盾買ってくれゴブ」

近くの武器防具屋を見る。


 5分後にはナカマが買ってきた鉄の盾をゴブミツは得意げに左手に装備していた。そして

「村外れのハーピー討伐に行くゴブ」

ナカマは頷いて

「次の依頼書はそれにしよう」

と言った。私達は馬車の定期便に乗り東の街へと向かう。


 一時間後、スナイドの街東2キロの山間のあるチャモパスの村で、年老いた村民にハーピーという鳥もどきのモンスターの巣の位置を教えられた私達は迷わずに向かっていた。


 村外れの大きな樫の木の上には一匹の、両手が鳥の羽になっていて、茶色の体毛に裸の体を覆われたメス型モンスターがグルグルと飛んでいて、離れた高台からモンスターを見たゴブミツが

「……ナカマ、提案があるゴブ」

「ゴブミツの斧で木を切り倒したら、ハーピーが怒って突撃してきて、それをみんなで返り討ちで終わると思うけど……」

ゴブミツは緑の顔をしかめ

「ゴールデンシュリンプは僕らモンスターにも害虫だゴブ。でもハーピーは言葉が通じる仲間だゴブ」

ナカマは軽くため息を吐くと

「スカウトしろってことね。体力をかなり削らないといけないよ?」

「考えがあるゴブ」

ゴブミツは真剣な様子で何故か私を見て、そう言った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。