↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
AI達はオンラインファンタジーゲームの住人だと気付いていない  作者: 弐屋 丑二


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/31

シャドウ

 それから1週間、私達は、島で過ごした。私以外の3人がしばらく隠れていた方が良いと言ってからだ。私はネカマにウサギジングウネココが遠くに行くんじゃないかと尋ねたが

「ネココさんは、スナイドの街の市長になって、何故かブレイバーパーティーを倒すために武装組織作ってる……配信で見てるから間違いないよ……」

項垂れながらよくわからないことを言ってきたが、とにかくまだスナイドの街にいるらしい。


 8日目の朝、ナカマが遠くに大きな船を確認して

「おーい!みんなー!エリザベスさんの仲間が来てくれたぞー!」

飛び上がって喜んだ。島の近くに停泊した黒い鉄船、蒸気汽船とかいう機械の鉄船に小舟で近づいて行くと、上から伸びて来た4本のロープで、小舟を甲板まで吊り上げてくれた。


 船員たちが動き回る甲板には、浅黒いよく焼けた小柄で白髭と白髪がヒゲモジャの船員服を着た老人が出迎えてくれ

「シャドウという。リアルは太平洋側で細々と漁師してるジジイじゃ」

しわがれた老人の声で言ってくる。ナカマが恐る恐る

「ナカマです。エリザベスさんと長い感じですか?」

老人はガハハと笑い

「ウルタマもラストファンタジアも、ドラゴンジャーニーもずっと一緒じゃったよ。もう五十年か……徹夜でエンドに通っていた日々が懐かしいわな。あの頃からエリザベスとシャドウじゃ」

大きな煙突から煙を吐き出して、黒船はゆっくり旋回すると北西へと進み出した。シャドウは甲板後部の扉から船長室へ私達を連れていく。


 全員がソファに座ると、シャドウもテーブル越しのソファに座り、大きな地図を広げ

「ここが現在地、ここがファーゴ市、そこから北西にスナイドの街がある」

ファーゴ市からそれほど離れていなかったことに私が驚いていると

「エリザベスは、数週間後ウサギジングウネココがファーゴ市に攻めて来ると考えておる」

ナカマは腕を組んで唸ってしまった。ゴブミツが

「また暗殺するゴブ?」

シャドウは首を横に振り

「ナカマさんとのやりとりで、ネココの身体がルフィナさんのお父さんだと分かっておる。暗殺すると彼が死ぬ。ネココはまた別の身体を手に入れるだけじゃろうな」

私はドキドキしながら聞いている。ゴンゾウが楽しげに

「どうするんや」

シャドウはニカッと白い葉を見せて笑い

「どのみち同じ手は通じん。ならば、ネココから街を奪えばいい。ナカマさんはもう了承しているが、パーティーの方々は協力してもらえるかな?」

尋ねてきた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。