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閑話 「メイド就職秘話 後編」


 こ、ここが…。

 まさかメイドって言ってもここまでの大貴族のメイドだったなんて!?

 も、もし受かっても、すぐ辞めされられそう…。

 いやいや、こんなとこ、絶対受かんないよね。


「どうぞこちらはへ、希望者ですよね?」

「あ、はい!」


「まずは各自部屋に入ってもらい、面接をします」

「その後に面接の結果が即時出されますので合格された場合は次のステップ、メイドの技量試験を行います」


「技量試験は面接が合格されましたらその場で試験官から説明がされます」

「はい!」


「ではあなたは34番の部屋に入ってください」

「わかりました!」


 うわぁ…廊下が長い。

 部屋数もすごいなぁ…。

 え〜っと、34番、34番…。


「お邪魔します…!」

「はい、それでは手前の椅子にお座りください」

「はい…!」


 うぅ、、こんな場所、流石に私も緊張しちゃうよ〜。・

 でも、これに受かったらすごいお給料もらえるよね?

 よーし、頑張るぞっ!


「では今から面接を始めます、始めにいくつか立て続けに質問をしますので、全てお答えください」

「はい!」


「ご年齢は?」

「16歳です!」

「過去にお仕事の経験は?」

「沢山あります!」

「過去にメイドのお仕事の経験は?」

「ありません!」

「あなたは、メンタルはお強いですか?」

「はいもうとっても!」


「わかりました、ではではお次により詳細な情報について質問します」

「まず始めに」


 な、なんか目つきが変わった…。


「——スリーサイズをお願いします」

「——へ?」

「え、えぇ!? そ、そそそんな!?」

「すみません、これも重要な事項なのです、ここだけの話なので外部への情報漏洩はないですので安心してください」

「え、えぇ…」


 面接でスリーサイズって…もしかしてメイドってそういう!?

 で、でも、これも仕事のため…仕事のためぇ…。


「えぇと…」

「はい」

「(—規制中—)、です…」

「ありがとうございます、ではお次に」


「——今から試験を行います」

「突然のことですが飲み込んでください」

「は、はい」


「これらの紙が問題が書かれてある用紙です、こちらが解答を記入する紙です」


「制限時間は1時間とします、見事合格の基準となる9割を超えましたら面接の行程は合格となります」


 うへぇ…面接と筆記試験がまさか一緒になってるとは…。


「それでは、始めてください」


 どんな問題が、、。



—1時間後—


 惨敗だぁ…終わったわぁ…。


「それでは試験の結果を言います」


「——不合格ですっ!」


 はぁ、やっぱり…。


「それでは、屋敷の出口まで案内しますので、ついてきてください」

「は、はい」


 はぁ、仕事どうしようかなぁ…。



「——うわぁ!?」

「大丈夫です、、か…」


 この子、アークストン家の三男!?


「大丈夫ですかマヒト様!」

「いてて、、うん、大丈夫だよ〜」

「お怪我がなくて幸いです」

「お姉さん、ぶつかってごめんなさい」


「だ、大丈夫だよぉ! ほら、こんなにピンピンしてるし!」

「あはは〜、お姉さん面白いね〜」

「お姉さんすごい元気だし、面白いし、気さくだしでいいなぁ〜」


「——ねぇねぇ」

「はい、どうされましたか? マヒト様」

「このお姉さん、遊び相手にしてほしい」

「なっ…!?」


「いいでしょ〜?」

「わ、わかりました…報告してきます…」

「やった〜ありがとう〜」

「それじゃあお姉さん、今から一緒に遊ぼ〜」

「え、あ、はい!」



 その後、私はメイド長からすごく反対された、メイドの知識もない、ミスが多い、試験に落ちたものをメイドにさせるのはダメだと。

 だけど、アークストン家の父親であり、領主でもあるアークストン・グラナト様の鶴の一声で、私は職につくことができた。


 でも、職に就いてからは地獄だった。


 毎日毎日、メイド修行を称して勉学、礼儀作法、護身術なんかも朝から夜までずっとやらされた。

 自己修行だったからミスをしても特に怒られる事はなかった。


 そんなある日、私はある人にまた会った。

 その日が私の運命が変わった日でもあった。


「あ〜う…」

「——ん?」


「あーあー…」


 たしか、、末っ子のリヒト様!?

 なんでこんなところに!?

 ここ、私の部屋なのに、ドア閉めてたのに!?


「あ〜あ〜!」


 うぐ…か、可愛い…。

 何この可愛さ…赤ちゃんの世話する仕事とかやってきたのに、こんなにときめいたのは初めて…。


「私、決めました…」

「あー?」

「あなたのメイドになります! 私がお世話します!」

「う〜あ〜!」


 か、可愛いっ!


 そしてその後、私はものすごく勉強した、以前の私とは見違えるほどにまで成長した。

 礼儀作法勉学護身術全て身につけ正式にメイドとして働けるまでになった。


 そしてその後、私は何度も頭を擦り続けてリヒト様のメイドになることができた。


 その後も赤ん坊だったリヒト様のものでずっとお世話をしてきた。

 仕事の姿勢とリヒト様への愛情が人一倍あったからか、リヒト様が1歳になる少し前に、専属メイドに抜擢された。


 リヒト様への強い愛情と忠誠心、これは誰にも負ける気はしない、なんてったって、私の癖を曲げた人だもん!



「ふふっ」


 私のこの気持ちは、多分永遠に変わらないんだろうなぁ…。


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