第六十話 「一級魔法使い試験:一次試験」
「——っと…着きました」
「おぉ、ここが…」
「魔王城別館、レブン城です」
別館…!?
「私は用事が出来てしまったので、席を外します、やる事などはリーブさんに伝えましたので」
「はい、お任せください!」
「そ、それでは、また…」
「それでは行きましょう、受付は城に入った所にあるようです」
「ようこそ、貴殿は一級魔法使いになる素質はあるのかえ?」
「なければ立ち去るがいい、我は強いものしか興味はないぞ?」
え、えぇ…。
「——冗談です♪ ようこそお越しくださいました。 私は受付のルルーシュと言います」
「こちらは一級魔法使い試験の受付です。 参加するには二級魔法使い以上でないと参加はできません」
「リヒト様、カードを…」
「あ、うん」
「はい、確認できました。 それではこの先へお進み、試験官の指示に従ってくださいませ」
「わかりました」
「あ、同伴者はこの先へは行けません、あちらの階段から上へ行き、観覧席へお願いします」
「——はい」
リーブの出番終わるの早くない…?
「リヒト様、頑張ってください! ずっと応援していますから!」
「ありがとう、リーブ!」
さてと、この先へ行けばいいはず。
「お待ちしていました、受験番号315、アークストン・リヒト様で、お間違い無いでしょうか?」
「は、はい」
「この先、受験者のことは受験番号でお呼びしますのでご注意ください」
「それでは、この先の通路を進むと看板がございます」
「ご自身の番号のある数字が書かれた看板のある通路へお進みください」
* * *
「通路を進むと、扉が複数あります」
「扉の上に数字がありますので、ご自身の受験番号と同じ数字の扉を開けて部屋にお入りください」
「そのあとは、時間になれば説明が入ります」
* * *
言われた通り、自分と同じ数字の書かれた扉。
開けたら時間になるまで待つよう言われたな…。
「おじゃましま〜す…」
誰もいなかった…。
至って普通の部屋だな、家具やら内装やら、そこらの家と変わらない…。
まぁ、とりあえずその時まで待つか…。
——あのソファ、、良さそうだな…。
「受験者へ、受験者へ、連絡、連絡」
ん? 時間になったのか。
「只今より、一級魔法使い試験を始めます」
「初めに、試験の順序を説明します」
「この後の説明から、一次試験、二次試験、三時試験と三つの試験を得て、全ての試験に合格しましたら、晴れて一級魔法使いに公式に認定されます」
「それでは、今から試験の説明を行います」
始まるな…。
「まず、この試験は3回に渡って行われます」
「一次試験で不合格の場合、二次試験には行けませんのでご注意ください」
「不正行為が発覚しだい、直ちに部屋は閉じられ、包囲されます、絶対に不正行為は行わないように」
こ、怖ぇ…。
「今から一次試験を始めます、一次試験は知識です」
「目の前に、3枚の用紙が転送されました、問題用紙が2枚、解答用紙が1枚です」
「試験開始から1時間経つと、自動的に3枚とも別の場所へ転送され、即座に採点がされます」
「問題を全て解き終えた場合も、同様に転送され、採点がされます」
「目標点数に達した者のみ、二次試験へ進むことができます」
「それでは試験開始です」
なるほど、知識か…。
内容は、、魔法文、魔法式、歴史、人物の4つか。
まず最初、一問目は…。
--専用武器と、そうでないものとでは、魔法の威力はどう変化するか--
これは簡単だな。
1.5倍、、と。
-- ライドウ、レヴォルテ、ウォーターボール、以下の魔法でレベル4の魔法はどれか --
これも簡単だな。
レヴォルテっと。
その後も、リヒトは手を止める事なく解き続けた。
そして手を止めた時は、すなわち全ての問題を解き終えたということ。
「受験番号315番、お疲れ様でした」
おぉ、本当に用紙が消えた…。
「受験番号315番、一次試験合格です、おめでとうございます」
やった!
それにしても、採点めっちゃ早かったな…リアルに2秒くらいしか…。
「それでは、部屋から出てください、その後、試験官の指示に従ってください」
さぁ、二次試験はどういうものなのか…。
「——って、えぇ?」
「一次試験合格、おめでとうございます」
え、え? どういうこと?
さっきと場所が違う…。
それに何ここ?! 控室?
部屋から部屋に移動したって事…?
「混乱されているでしょう、ですがもう間も無く二次試験が始まってしまいます」
「二次試験は”実力”を示してもらいます」
「一次試験を受験した計421名の中で二次試験に進んだ計160名の皆さんにはトーナメント形式で戦ってもらいます」
「勝ち続け、残りの人数が20名になりましたら、三次試験へと進むことができます」
「受験番号315番、まずは目の前にある小さな箱から一枚紙をお取りください」
「あ、はい…」
ガサゴソ…。
「ふむ、Cの18番ですね…」
「——それでは、ご自身の出番が来るまで、どうぞこちらの控え室でゆっくりしていてくださいませ」
「それでは…」
「あっ…!」
——き、消えてしまった…。
160人もいるんだ…その中からトーナメント戦をやる…。
何回勝てばいいんだ…? えぇーと…。
——わっかんね!
とりあえず、またさっきみたいに時間になるまで待てばいいってことか。
——さっきの部屋よりはくつろげなさそうだなぁ…。
長〜いベンチだったり、いくつもの縦長のロッカー。
これって、、部室かなんかなのか?
—しばらくして—
「受験番号315番、受験番号315番、出番、出番」
おっ、ついにきた!
「至急、ゲートを通れ、至急、ゲートを通れ」
よーし、頑張るぞ。




