表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
59/74

第五十七話 「リヒト、帰る」


「それでは帰ります…!」


転移魔法(テレポータ)


 ヒュン



「おっと、」

「着きました、ここはアークストン家の屋敷の裏ですね」


「あれ? お客様ですか?」

「お客様困ります、入り口はせいも……」


「ただいま…」


「リ、リヒト、様…?」

「う、うん」


「すぅ〜、はぁ〜、すぅ〜、、」


「””リヒト様が帰ってきました〜!!!””」


 うるさっ…!


「はぁ、はぁ、はぁ、、さぁリヒト様、行きましょう!」

「え、あぁちょっと〜」


 ——私も家に帰りましょうか…。


 転移魔法(テレポータ)…。



「「リヒト様、お帰りなさいませ!」」


 帰って早々、壮大なお出迎えがされた。

 ついさっきまで仕事で料理をしていた人なんかも、大急ぎで来たのがわかる。

 ここまでしてくれなくてもいいのに…。


 ——ん?


「リーヒートーさーまー!!」

「うわぁ!」

「お帰りなさいませ! フラン、もうずっとずっっっと待ってました! あ、やべ、涙出そう…」


「ん、おぉ! リーブ! チア!」

「「お帰りなさいませ、リヒト様!」」

「二人とも元気だった…って、なんで泣いてるの?」


「い、いや…リヒト様に会えたのが嬉しくて、つい…」

「私たち、専属ですから、、支える人がいないと…」


「もう本当にリヒト様がいなくて寂しかったんですよ?」

「今日明日は私たちに付きっきりでお願いしますね!」

「あぁ、わ、わかったよぉ…」


「「(従者一同)リ、リヒト様ぁ…おかえりなさいませ……」」



「さぁリヒト様? あっちでの生活やら何やら、全て話してもらいましょう!」

「その代わりこっちでも、リヒト様のいない間の私たちのことだったりを話しますので!」

「あぁ、うん」


 そういえば、、我が家へ帰るの、2年ぶりなんだ…。

 あんまり実感がわかなかったけど、そっか、2年もあっちにいたんだ…。


 2年間で色々あったなぁ…。


「さぁ! さっそく聞かせてもらいましょう!」

「この2年、リヒト様はどうしていたんですか?」

「えぇっとね」


 俺はフラン達3人に、人間界での出来事を覚えている限り話した。

 冒険者のこと、ダンジョンのこと、エリスの活躍などなど。

 話してる最中、3人は真剣に聞いていた。


 話し終えると、3人は何かに浸っていた。


「リヒト様、あと2ヶ月ほどで誕生日ですよ」

「8歳は節目の年! 魔法使いとして一人前になれるかどうかの試験があります!」

「——まぁ、リヒト様はちょちょいと合格するでしょうけど…」


「リヒト様! もうすぐ夕食の時間ですよ!」

「あ、うん!」


 そういえば、屋敷で食べてたような料理はあっちじゃ食べてないしなぁ…。

 でもなぜか、舌は肥えてなかったんだよなぁ。

 そのおかげで、あっちの料理も美味しく食べれたなぁ。


「失礼したします…」

「どうした、今食事ちゅ——」


「「・・・」」


 グラナトはナイフを床に落とし、クランとラナカッテは開いた口が塞がらず、ラムドは肉を切り終えたのに、リヒトに釘付けになってしまってずっとナイフを動かしてしまっている。

 マヒトはフォークを床に落とした。

 その他その場にいた全員が、リヒトへと視線を向けた。


「リ、リヒト、リヒトなのか、、」

「ぁあ、、ただいま!」

「——あぁ…お、、」


「「おかえり! リヒト!」」

「「お帰りなさいませ、リヒト様!」」


 その後、リヒトが寝静まってからも、ずっと屋敷内ではお祭り状態だったため、リヒトはほとんど寝れなかったそう。



—翌朝—


 うぅ…眠い…。


「廊下でガヤガヤしてたから、寝不足だよぉ…」


 しょうがない、フラン達が来るまで二度寝を決めるとしよう…。


「よいしょっと…」

「「おはようございます! リヒト様!」」


「うぅ…」


 なんてタイミングの悪い。


「今日のリヒト様は一日ですが、私たちと一緒にお出かけしませんか?」

「うぅ、お、お出かけ?」

「はい! この2年間、リヒト様と行きたくても行けなかった場所へ!」

「う〜ん、、」


「——わかった」

「やったー!」


「じゃあ着替えるから待っててね」

「はいはーい♪」


 ガチャ。


 さてと、貴族の服なんて久々すぎてどれがどれ用かなんて忘れてしまったな。

 とりあえず、一番無難そうな服にしておこう。


「よし、これでっと」


 ガチャ。


「お待たせ〜、ってえぇ?!」

「ではさっそく行きましょうリヒト様!」

「フラン?! その格好は、、ってリーブも、チアも!」

「みんなすごい似合ってるよ!」


「あ、ありがとうございます…」

「リヒト様にそう言われると、す、すっごく嬉しいですね…」

「2年ぶりなので、より一層可愛く見える事でしょうそうでしょう」


 フランの自信は、2年前と変わらないな。


 2年ぶりに、しかも今回はチアも加わっている。


「そういえば、どこに行くの?」

「ふふ〜ん! 行く場所は〜」


 ごくり…。


「リヒト様の水着を買いに行きま〜す!」


「——え?」


 み、水着だと?!

 な、なんで、水着を…!?


「明日、家族全員で海に行くようです。 なのでリヒト様の水着を買いに行くようグラナト様から命じられました」

「なので行きましょう!」


 おじさんが水着…いやいや、今は子どもだ、大丈夫だ。


 そうして、一行は、ウワバ市場にて水着の売っている店を片っ端から見た。

 何十回も試着を頼まれ、何十回も違う水着を試着するリヒトは、いつの間にか試着ロボットのようになってしまった。

 やっとこさ買い物が終わった。


「ふぅ…やっと決まりましたね」

「本当ですよ、フランさんが早く折れてくれたら、もっと早く終わったんですよ?」

「なっ、それをいうならリーブさんだって、、」

「ま、まぁまぁお二人とも…」


「リヒト様! 明日は海ですよ!」

「楽しみましょうね!」

「うん!」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ