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第五十一話 「狂気な暗殺者」


「えぇ?! エリスも行くの?!」

「はい、他にも人がいるとはいえ、バレれば一巻の終わり、私もついていってリヒト様を守ります」


「う〜ん、、わかったよ…」

「次に会う時はいつですか?」


「明日のお昼に中央部の広場だって」

「わかりました」



 はぁ、、なんか帰ったらドッと疲れがきたな…。

 散歩して、少しでも疲れを取ろう。

 寝るのが一番いいけど、なぜか今は眠くないんだよな…。


「ぐへ、ぐへへ…」



「うわぁ...!」

「——え...だ、誰ですか…?」


「ぐへ、ぐへへ、やっと見つけたぜ!」

「君があの方が言ってた神童だろぉ?」


 だ、だれ…。


「俺は命令されたんだ、あの方に、君を殺すようにと」

「——っ!?」


「ということで、死んでもらおうかぁ…」


 危なっ?!

 くそ、なんなんだいきなり、両手に大鎌、、近距離専門って感じかな…。


 ならいつも通り、魔法は遠距離攻撃!


「ショウライ!」


「ぐっ、、くふふ、電気かぁなるほどぉ」


 効いてないのか…?!


「俺はなぁ、、効かない体質なんだぁ!」

「おやぁ? もう策が尽きたのかぁ?」


「うへ、うへ、ぐへ、ぐへっへっへっへ!」

「いやぁ、ぐへ、へっへっへ、笑っちまうよ!」


「あの方があんなに警戒していたと言うのに、なんだこのザマは!」


「俺にまるで歯がたってないなぁ?!」


「俺は全身を改造された機械人間だが、ちゃんと人の心は残っている」

「だから、せめて苦しまずに一瞬で楽にしてあ・げ・る!」


「凶技・千斬り!」


「ぐへへへ、ぐへっへっへ!!」


 く、どうすれば…!!


 思い出してください、、。


「——っ!」


 * * *


「リヒト様、相手が自分よりも格上の場合、どうしますか?」

「え、えっと…逃げる?」


「違います!」


「許してもらう?」


「違います!!」


「おとなしく死を待つ!」


「違います!!!」


「はぁ、はぁ、い、いいですかリヒト様?」


「相手が自分やる強い時は〜、、」


 * * *


「レヴォルテ!!」


 強力な光線を出す魔法、だが避ければいいだけの話さ。


「ふん…!」


 なっ! 下に向けて放った?!

 どんどん上へ、、。


 よし! ここまで来れば!


「あとはこれで!」


 くそ、見えないほど上へ行きやがった!

 逃げたかぁ? それか何か大技を出すつもりかぁ?


 なんにせよ、こっちも準備しておくか。



「上空から、ありったけの魔法を!」


 まずは連続で10種類!


「ぬぬぬぬぬ、、はぁ!!」



 ん? 空が光って、、って魔法だ!!


「凶技!」


 いろんなタイプの魔法だ、属性も攻撃性も違う。

 ならばすべきことはっ!!


(あられ)


 全て、無数の攻撃で消し去る!!



 うーん、、10種じゃダメかぁ…。

 まぁまぁ時間が経ったけど、なにも来ないってことは攻撃手段がないってことでいいのかな。


 ならもっと数を増やそう。


「はぁぁぁぁ!!」


 今度は20種類! いけぇ!



 今度はさっきの倍か、、流石にやばいな。

 くそっ! 今回は見逃してやるか。

 次会う時までに対空要素を追加しよう。



 凄まじい轟音と共に、当たり一体は土煙に覆われた。

 その後リヒトはゆっくりと地上に降りて、男の有無を確認する。


 い、いない…気配もない…。

 あの時に逃げたのか、、。


 すでに男は逃げていた。

 残穢もなく、完璧な逃走だった。

 いきなりの戦闘でさらに疲れが増したリヒトは、すぐに家に帰り、大人しくベッドで眠りにつくまでゴロゴロした。



—翌日—


「ふわぁ〜〜」

「大きいあくびですね…おはやうございます、リヒト様」

「あ、あ、おはようエリス」


「ふふっ、さぁ、今日は王都へ行くんでしょう?」

「しっかりと準備していきましょう…!」


「王都へ行くからには、もう少しいい服を着なくては、以前のリヒト様みたく、高貴な雰囲気が出る服装にしなくては…!」

「少し待っててください! いい服を買ってきます…!」


 な、なんかエリスがいつにも増して元気だな。

 そういえば、久しぶりに会って、少し変わったな。

 何か帽子の色が変わってるし、、胸元に見たことないバッジが付いてたし…。


 まっ、そんな気にすることでもないか。

 エリスが帰ってくるまで暇だし、研究の続きでもしようかな。

 ダンジョンで戦ったどのモンスターもそこらのモンスターとは桁違いの強さだった。

 特殊なモンスターもいた、そんなモンスター達をもっと深くしれば…!

 俺はもっと強くなり、ダンジョンももっと深い所へ行けるはず!


「まずはあの大きなドラゴンから調べようかな、、」



 確か名前はレッドドラゴンだったはず…。

 ふーん、なになに〜?


 なるほど、、硬い鱗を持ち、防御力、攻撃力共に最高レベル、、。

 レッドドラゴンは非常に凶暴で見たもの全てに攻撃するくらいなんだ。


 そういや、ライム達のあの反応、、たしかドラゴンなんかめったにダンジョンに出現しないんだっけ。


 あのスライムに関してはライム達も、見たことなかったようだし、、。

 どうせ調べるなら未知の方がいいよな!

 よしさっそくあのスライムのことを調べよう!


 ん〜、、見つからないなぁ〜。

 あのスライムと同じ姿のモンスターが見つからない…。

 もう家にエリスが帰ってきてるかもなぁ…帰るか。


 あとでエリスに聞いてみるか、エリスならきっと知ってるはず…!



「あ、帰ってきましたねリヒト様…!」

「さぁさぁ、まずはこの服を着てみましょう…!」

「あ、、うん」


 エリスが買ってきた高そうな服を着ることに。

 エリスが買ってきた服は全部で3着、全部着てみてから考えるようだ。


「おぉ〜! 身長以外ではほとんどリヒト様の幼さを感じることのないくらい凛々しい雰囲気になりました…!」

「そ、そうなんだ…」

「次はこれです!」


「ど、どう?」

「おぉ〜! 貴族のような凛々しさ、威厳も感じながら、子供っぽさのある明るく陽気なイメージが付きました!」

「そ、そうなんだ…」

「はい! 最後はこれを!」


「ど、どう?」

「おぉ〜! カッコいいです! 黒一色で少々悪目立ちしますが、それでも幼さを感じないくらいカッコよくなってます…!」


 こんな感じで、結局2時間くらいエリスの服選びに付き合わされた。


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