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第四十七話 「初ダンジョン!」


「ダンジョンか〜、、ダンジョンかぁ、、」


 え、なんかすっごい嫌そうなんですけど…!


「しっかし物好きだなぁ、ダンジョンに好き好んで行くやつがいたとは…」

「え、みんなそうじゃないの?」

「バカ言うな、ダンジョンは暗いし敵多いし長いやつもあるしでとにかく面倒だ!」

「それにダンジョンを制覇したとして、その報酬がそれまでの道中で消費したやつなんかの経費を引いたら、マイナスになる事もあるんだぜ?!」


「おかげでダンジョンはみんな行かない厄介な依頼になったんだ、今じゃSランクか物好きな連中しか依頼を受けない」


 なるほど、、言われてみれば確かに面倒ではあるな。


 複数の階層があり、各階層には敵が大勢いる。

 報酬はあれど収益がマイナスになる事もある。

 ボスもいるから一筋縄じゃいかない。

 全体的に暗い。


 今言ったやつだけでも、やる気は十分なくなるな。

 だが俺は違う!!

 人間界にきてから、夢だったダンジョンを、今更諦めることはできない!!


「今のを聞いてもまだ行く気があるのはな——」

「行きたいよ」


「——はぁ、まじか…」

「夢なんだ、夢は、叶えたいから夢を見るんだよ」

「仕方ない、リヒターの実力はわかったし、依頼を受けてみるかぁ」

「やった!!」


「ただし! 一つ条件がある」

「な、なに?」

「報酬の7割はこっちが貰うぞ」

「何気にあたしら金欠なんだ…」

「わ、わかったよ」


「よーし! じゃちょちょちょっと待ってな!」



「よーし、依頼を受けてきたぞ」

「こっからかなり離れている大きめのダンジョンだ」

「まだ未踏破らしいが、その分報酬は高い、リヒターの実力を過信してるから、しっかり頼むぜ!」


 うぅ、要らぬ期待をされてるな。

 だが、依頼を受けてもらった以上、未達成で終わらせない!


「早速行こう!」

「えぇまじか、じゃあちょっと待ってな、二人を呼んでくるからさ」



「よーし、馬車の準備OK! こっから4日はかかるからなー」

「まじでかぁ」

「まぁいいっしょ! そーれーよーりー」


「この、新しく入った新人ちゃんの事、気になるなぁー」

「ねぇねぇ、君ってどのくらい強いのー?」


 ち、近い、、!


「ねぇねぇ、ねぇってばぁ…」


 ぐっ、なんか新しい何かが開きそう!

 耐えろ、見た目は子どもだが中身はおっさんなんだよ!

 耐えろ俺! 耐えろ俺!!


「やめな〜ユアン、リヒターが困ってるぞ〜」

「えぇー!! ん…まぁライムちゃんが言うならしょうがない…」


 よ、よかったぁ。

 だ、大丈夫か、このパーティー、、。

 特に一名、すごく不安なんだが、、。




 * * *




「新芽はどうやらダンジョンに向かっているようだ」

「ほぅ? 物好きなのか、それとも…」


「理由はわからないが、目的地であるディケア神殿、だっけな? そこにアイツを向かわせよう」

「アイツか、まぁ確かにアイツならよくやってくれそうだが」


「少々難義だが、仕方ない」

「新芽は早めに処理しないと、どんどん成長していくからな」

「若い目を摘むのはいけないが、計画の為に犠牲はつきもの」

「悪く思うなよ、神童」



「ディケア神殿にて、捕えろ」

「最悪五体さえあればいい」


「——わかった…」

「大魔族、末っ子、ディケア神殿、、始末」

「——始末、、始末…」




 * * *




「ねぇねぇ、リヒターはさ、どこからきたの? ヒナタ生まれ?」

「えぇーと、、」

「こらユアン、デリケートな質問なんだからもうちょっと考えな」

「——ちぇ〜」


 はぁ、、一名からの猛烈な質問攻め、しかも質問する時漏もれなく全部距離が近い…。

 一名はそれを制止する役。

 もう一名は寝ているのか、ずっと喋らない。


 心配だなぁ、、このパーティー。


「ねぇねぇ、リヒターは——」

「もういい加減やめろい!」


「いったぁー!!」

「頭叩くなぁー…!」

「じゃあ少し黙らんかい!」


 本当に大丈夫なのか…?



「ついたぞ、ここがディケア神殿、未踏破のダンジョンだ」

「今のところわかっている情報としては、現在は12階層まで進めたらしい」

「だが、最下層は何階層なのか、まだわかっていない」

「今回の依頼の目的は、12階層までの途中の階層の調査と、できれば13階層へ行って内容を調査してほしい、だと」

「はぁ、、13階層なんていけるわけねぇだろうが、12階層すら怪しいのに」


「ま、まぁとらあえず入ろうよ」

「最初の方は弱いやつしかいないし、歩きながらダンジョンについて、詳しく説明するよ」

「あ、ありがとう」


「フフッ、こう見えてライムは意外と優しいんだよ〜」

「う、うっせぇ…」


 なんだ、意外と仲良いじゃないか。

 不安が消えた、これなら大丈夫そうだ。



「それで、ダンジョンって?」

「具体的に言うと、ダンジョンは迷宮と書いて迷宮(ダンジョン)と読む」

「迷宮と書いているように、構造は入り組んでいて、その上モンスターが徘徊しているから厄介なんだ」

「下の階層へ行くほどモンスターのランクも高くなって強くなる」

「ただ、ダンジョンは悪いこと尽くめじゃないぞ?」

「ダンジョンのどこかには、宝箱があるんだ!」

「宝箱の中は開けてみないとわからんが、、色々入ってるぞ?」

「治癒薬に、宝石に、武器なんかも入ってることがあるぞ!」


「それ目当てでダンジョンに潜る輩もいるよね〜」


 ほうほう、ダンジョン、お宝、、。


 なんだか、すっごいワクワクしてきたぞぉ!


「基本的に、1階層にモンスターはいない、だからこの階段を下った2階層からが、ダンジョンの始まりと言えるだろうね」

「——行くぞ」

「は、はい…!」



 階段を下り、2階層へ来た。


 とりあえず、出会った敵はみんな倒せばいいんだよな?

 お、ちょうど奥にモンスターが2体、いるじゃないか!

 攻撃される前に倒すか!


「フッ、 ——はぁ!!」


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