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第四十三話 「初の依頼は一苦労…?」


「ようこそ! よう、そこ!」

「え、えぇ?」


「何のご用件ですか?」

「え、えぇと、依頼を受けに…」


「奥にある壁一面にある紙、一枚一枚が依頼書です」

「依頼書を取って受付の人に見せてください」

「あ! それと、依頼を受注したら期限以内に済ませる事」

「もし期限以内に済ませなかったら…?」


「す、済ませなかったら…」


「——報酬がもらえないので、注意してくださいね」



「さぁ野朗ども! 盛り上がっていこうぜー!」

「「フォーーーーー!!」」


 す、すごい変わりようだな…。



「本当、騒がしくて嫌になります」

「そ、そうですね…」

「宴とか言って、どうしようもなく騒いでいるんですよ」

「うるさいからいい加減他所でやって欲しいんですけどね」


「あ、あはは…」


「それで、どのようなご依頼を?」


「あ、えっと、今から…です」

「——わかりました、依頼書を持ってくるまで待っていますので、どうぞ気長に選んでください」


「は、はい…!」



 ふむふむ、色々な依頼があるな…。

 薬草採取にモンスター討伐…。


 薬草は危険が少ないから報酬も少ない。

 それとは対照的に、モンスター討伐は基本的にどれもランクが高い依頼が多い。


 Bランク、Aランクの依頼の数が多いな…。


「ねぇエリ……アリル」

「はい、どうかしましたか?」


「BとかAとかのモンスターって、どのくらいの強さなの?」

「えっとですね、リヒターが二級試験の時に戦った魔物が、Aランクです」


「え、何で知ってるの?!」

「見てましたから」


 さすがは七賢法、と言ったところか。

 てか見てたの?! まじで?!


「ですが、現在のランクから3ランク以上上の依頼は受けられないんです」

「なのでまずは…」


「す、すみません、こちらの依頼を…」

「はい、Cランクのモンスター、カマイラ討伐の依頼ですね」

「カマイラはここから離れた暗い森に生息しています、3体きっちり、討伐してきてくださいね♪」


「は、はい…あ、ありがとうございます…」


「期限は1週間です、依頼の成功をお祈りしています。」



「アリル、カマイラって?」

「えぇと、手が鎌のように鋭いモンスターのことです」

「なんか怖そう」

「実際見た目はホラーですよ」



 そこから、エリスの転移魔法でカマイラが生息している暗い森へ転移し、カマイラを探すことに。


「本当に暗い…」

「リヒト様、私から離れないでくださいね…!」

「う、うん!」


 だが、探せど探せどカマイラは見つからず、時間だけが過ぎていった。

 この森は暗い、なので今が夜かのかまだ日が出ているのかがわからない。

 霧も若干かかっていて視界不良。


 こんな状態でどうやって探せってんだ?


「あっ…! いました…!」


「ここから少し離れた所にカマイラの気配がしました…!」

「おぉ、」


 さすが七賢法。

 正直こんな空間だし、俺の探知は全然引っ掛かんないしでいきなり襲われてもどうしようもないぞ!


 すると、奥の方からカサカサと、草木の揺れる音がし出した。

 次第にその音は大きくなり、近づいてるのがわかる。

 ——それが6方向から。


「シャーーー!!」


 うわっグロッ!


「——ザンビルス」


「シャ?」


 ——ゲゲッ?!


 一瞬でキマイラがサイコロステーキに…。


 これが七賢法、ほんと規格外だなぁ…。


「これで依頼達成です…! 戻りましょう…!」

「あ、うん!」




 * * *




 ——その頃、冒険者ハウスでは——


「おいおい姉ちゃんよぉ?」

「は、はい、どうされましたか?」

「どうしたもこうしたもねぇよ」

「俺は今、Bランクなわけ」

「それなのに、どーしてSランクの依頼が受けられないんだ、あぁ!?」


「申し訳ありません…! Sランクは特定の条件を満たしている方じゃないと受注できないんです…!」


「——っち…その条件って?」


「一級または二級の資格が必要です」

「はぁ〜?」


「俺四級なんだが? 全然足りないんだが?」

「てか四級でBランクって結構すごいだろ、俺は周りのやつにチヤホヤされたくてここまで頑張ってきたのによ、なのにどーして一級や二級の資格が必要になるんだよ急に! おかしいだろぉ!! 責任者呼べぇ責任者!」


「も、申し訳ありません…! ですが、これは決まりでして…」


「はぁ…ったくしたかねぇな、ならこれを受ける、これなら大丈夫だろ」

「は、はい、こちらですね」


「——っち、俺は一刻も早く高みへ行きてぇんだ、こんなところでテメェなんかに油を打ってる暇はねぇんだよ」

「ではお気をつけて。」


「じゃあな」



 ——はぁ〜疲れたぁ…。


 なんですかあのとんでもない〇〇客は。

 思わず口から禁止用語が出るところでした。


 まじであの男、次また同じようなことをしたら…!


 〇〇〇〇、〇〇〇〇〇〇〇〇、〇〇〇〇!! 〇〇!!




 * * *




「——ほっ」

「まだ日が出ているね」

「——そうですね」


「早すぎたかなぁ? 何か変な疑いかけられないかなぁ?」

「だ、大丈夫ですよきっと! 多分! 大丈夫です…!」


 心配だぁ〜。



「あ、あの…依頼、終わり、ました…!」


「では証拠として、何か一目見てキマイラだとわかるものはございますか?」


「この鎌はどうでしょうか…?」

「ふむ、確かにこれはキマイラですね」

「では依頼達成ということで、こちらが報酬です」


「「おぉ〜!!」」


 これが……!


「中身、見てみようよ!」

「は、はい…!」


 どれどれ〜?


 1、2、3、4、5、、、6枚…?


「少なく——んぐ…?!」

「それ以上は言っていけません、街の情勢なんかもありますから、、」


「んぐんぐ…んぐー!!」


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