表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/74

第四十二話 「いざ人間界へ」


 その後、ひたすらに話を聞かされ続けられる事1時間。


「と言う事です、これで大方大事なことは全て言いました!」

「何か質問はありますか? リヒト様?」


「ふえぇぇ……」


「あれ、リヒト様? リヒト様?!」


「ど、どうしましょう、リヒト様があまりの話の長さと量に、の、脳の処理が追いついていません!」

「どうしましょう、このままだとリヒト様が…」


「私に、ま、任せてください…!」

「その声は…エリス様?!」




 * * *




「いやぁ、本当に助かったよ…」

「本当、よかったです…」


「気分が悪いとかはない、ですか?」

「うん、体調バッチリだよ!」


「で、では、人間界でそこそこ栄えている場所の近くまで転移します、掴まって、ください…」

「わ、わかった!」


 そういや、どのくらい離れてるんだろうか?


「ここから今から転移するところは、馬車だと半年はかかるくらいの距離です」

「は、半年?!」



「ふぅ、着きましたよ」

「う、うぅ…」


 目を開け、視界が開けるとそこには、魔族の世界とは違う街が形成されていた。

 知らない場所、知らない街、知らない屋根の形。


 ここでは、すべてが新鮮だ。


「僕は、来たんだね、人間界に」

「はい、私もです」


「まずは役所へ行って、冒険者登録をしましょうか」

「じ、実は私…人間界へ行くのは2回目で、前は冒険者登録をしていなかったので、ちょっと…いえ、だいぶ緊張しています…」



「「止まれ!」」

「は、はいぃ…!」


「君たちはどこから来た? 身分証の提示をしてもらおうか」

「は、はいぃ、これです…」


「ふむ、僕、君も身分証を」

「え?! え、えぇと…」


「あ、あぁ、この子の身分証はこちらに…」

「見せてみろ」

「は、はい」


「ふむ、よし、通れ」



「「ふぅ…よかった〜」」



「これ、リヒト様の身分証です」

「大魔族は人間界でも広く名前が知られていますので、ここでは仮の名前、仮の身分を使います」

「う、うん」


「人間界では、リヒト様のお名前は[リヒター]です」


 リ、リヒター、、だと…?!


「す、すみません! 私が命名したわけではないですぅ!」



「ここがこの街の役所です、ここで冒険者登録ができます」


 おぉ、中は意外とシンプルなつくりなんだな。

 あんだけ外装が派手だったのに、中はこれ…か。


「ようこそ、ヒナタの役所へ」

「ヒナタ…?」

「こ、この街の名前です…」



「今日はどのようなご用件で?」


「あ、はい…! 冒険者の登録をしに…」


「かしこまりました、それでは…」

「こちらの書類に、お名前と年齢、種族、希望する職種、またはすでになられている場合はその職種をご記入ください」


「は、はい」

「そちらのお子様も…ご登録へ?」


「へっ?!」

「い、いいえ違います…! 私の子どもではないですぅ…!」


「そうでしたか、では迷子ですか?」

「あ、いえ、登録に来たのは違わないです」


「——はい…?」


「この子、すっごく強いんです…!」

「なので、将来のためと、お…親御さんが…! き、今日、私と一緒に登録をしにここへ来たんです…!」


「そういうことだったんですね!」

「それでは僕にも登録書を…」

「こちはですね、お名前と年齢、種族、希望する職種をご記入ください」


「あ、はい」


 名前は…リヒター・アルクレット…。

 年齢は5歳…種族は人間…。


 希望する職種か、魔法使いでも色々あるんだな。


 これにするか。


「できましたか?」

「はい」


「はい、では少々お時間をいただきます」

「その間、そちらの長椅子に座っていてください」


「は、はい…!」



「ふぅ、よかった…ちゃんとできた…」

「初めての場所って、緊張するなぁ」

「そ、そうですよね…! すっごく緊張しますよね…!」


「エリ…っと危ない…」

「そういや名前って…?」

「あぁ、えぇと…アリルです!」


 随分と変わったなぁ!?


「アリル、いい名前だね!」

「あ、ありがとうございます…」


「アリルさんとリヒターくん〜!」

「は、はーい!」



「こちらが、冒険者のみに配られる特別なカード、名をライセンスと言います」

「こちらに魔力を込めると…」


 おぉ、カードの色が全面真っ白に…!


「このように、現在のランクに応じて色が変わる仕組みとなっています」

「ランクは全部で6段階ございます、説明いたしますか?」

「あ、はい、お願いします…」


「かしこまりました」


「下から順にF、D、C、B、A、S、となります」

「Sランクの冒険者は、お二人の職業で言うなら、Sランクの冒険者のほぼすべての人が一級魔法使いですね」


 な、なにぃ…?!


「ランクは依頼をこなせばこなすほど上がります」

「ランクの高い依頼はこなせばより報酬も豪華になりますが、その分危険度が上がります」


「初心者まず、一番下のFかDの依頼をこなしましょう!」


「は、はい!」


「依頼は冒険者ハウスという、言ってしまえばギルドですね、そこに行けば依頼やら冒険者の事も知れます」


「わ、わかり、ました…ありがとうございます…!」


「それではまた、お待ちしています」



「ふぅあ〜、よかったですぅ…」

「何事も起こらなくて…」


「冒険者ハウスって言ってたよね」

「ですね、行きましょうか」

「うん!」



「あの子ども…あんなに小さいのにあんなに喋れるなんて…」

「えっおい、あの子ども、5歳だぞ!?」


「「なにっ?!」」

「そんなの、神童じゃないか!?」


 はわわわ、まずいまずい!


「行きましょうリヒ…ター!」


 エリスの手を掴み、全力で逃げた。

 なんとエリスは、逃げながらも着々と冒険者ハウスへと近づいていっていたのだ。


 すごいな…。


「はぁ、はぁ、ここが、冒険者ハウスですか…」

「入りましょうか」

「はぁ、はぁ、うん…」


 ドアを開けると、そかに広がった光景は…。


「カーニバル…?」

「ようこそヒナタ街の冒険者ギルド、冒険者ハウスへ!」


「え、えぇ…?」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ