閑話 「エリスの秘密 part.1」
——第三十二話の続き——
「ねぇねぇエリス?」
「は、はい、どうしましたか?」
「エリスのあの大技の、えぇと…」
「[淀ミナイ世界]、ですか?」
「そう、それ!」
「あれってどういう効果があるの?」
「あとあれってどこまで続くの?」
「な、なるほど、わかりました、説明しますね」
[淀ミナイ世界]は、全部で6段階あります、舞が1から5、そして最後の末舞の6段階です。
まず、壱乃舞[花園]は、指定した範囲の地面を全て魔法で作られた花園に変えます。
弍乃舞[枝垂舞]は、花びらを鋭い刃に変えます、これでまず物量で戦います。
参乃舞[紅華衣]は、自分自身に結界の効果を付与した防御膜を形成します。
例えば、結界の強度を上げるために硬さ、そして結界内の魔法を威力を上げるよう結界に付与します。
そして、通常は結界のみですが、[紅華衣]を使えば、私自身にもその効果を付与できるので、単純に結界と私とで効果が倍になり、さらに結界には元から強化魔法が付与されているのでさらに効果が上がります。
そして、強度を上げる効果があれば膜の強度が上がり、私はダメージを受けなくもなります。
つ、つよ…。
参の時点で十分チートじゃない?
次に肆乃舞[桜万開]で、地面だけじゃなく、結界の壁一面に花びらを形成します。
次に伍乃舞[吹雪乃舞]で、すべての花びらを空中に、結界内の全てを花びらで覆わせ、逃げ場をなくします。
最後に末舞[紅桜爛万]で、全ての花びらに付与できるだけの魔法を付与して一気に爆発させます。
爆発させることによって花びら一つから全方位に様々な魔法を飛ばすことができます。
一瞬で魔法のみの地獄絵図ができ、あらゆる手段で敵を攻撃します。
[紅桜爛万]は、圧倒的物量の多さと、手数の多さの二つを併せ持つ私の大技です。
毎回、[紅桜爛万]の威力が強すぎて発動したあと結界が壊れてしまうんです。
なので、ずっと結界内に閉じ込めておくには舞を使わなきゃいいわけです。
二つの使い方もできるんだ、便利だね〜。
あ、ありがとうございます…。
「ありがとう! っていっても、内容が難しくてほとんど分からなかったけど…」
「ま、まぁ理解しなくてもいいですよ」
理解されてしまうと、攻略されてしまうかもですからね…。
今、私と同じ大技が使えるのは、私が知る限り三人だけ。
魔王様、私、そしてあの人の三人だけ…。
私が一番弱い、、魔王様やあの人はもっと強い、、。
もっと、もっと私も頑張らないと…!
——閑話 終わり——




